中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)薬価専門部会は2月1日、塩野義製薬の新型コロナ経口薬「ゾコーバ」の薬価算定について議論した。 複数の比較薬に基づき薬価を算定し、薬価収載後の市場拡大再算定は感染状況や薬剤の使用量などに関するデータを活用して市場規模を推計し、機動的に価格調整を行えるようにする、との厚労省の提案について異論は出なかった。...
新着情報
科学的介護・LIFEの認知度低い 学会調査🆕
日本福祉介護情報学会(代表理事・生田正幸関西学院大学大学院教授)は、介護現場スタッフのデジタル化についての意識を調査し、同学会の研究大会でその結果を発表した。 高齢者介護の現場では近年、科学的介護や人材不足対策の旗印のもとデジタル化やDXが推進されている。アウトカム評価やLIFEが導入され、サービスへの影響も指摘される。現場で働くスタッフはこうした動きをどう受け止めているのか、同学会が調査した。 このほど開催された同学会の第24回研究大会(共催・社会福祉法人グループ リガーレ)で発表された調査結果から、一部を抜粋する。 ...
視覚障害者用「AIスーツケース」で実証試験🆕
視覚障害者が自立して街を移動するためのナビゲーションロボット「AIスーツケース」=写真=の開発を進めている次世代移動支援技術開発コンソーシアムは、昨年11月30日までと予定していた活動期間を1年間延長した。 また、実用度を高めた新しいモデルを開発し、東京・日本橋で実証実験を昨年9月から1カ月間実施し、成功している。 コンソーシアムはアルプスアルパイン、オムロン、清水建設、日本アイ・ビー・エムの4社が正会員となって活動している。...
ゾコーバの薬価算定めぐり議論 薬価専門部会🆕
中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)薬価専門部会は1月25日、塩野義製薬の新型コロナ経口薬「ゾコーバ」の薬価算定に関して議論した。 ゾコーバは昨年11月に緊急承認され、現在は厚労省が所有し、対象患者が発生または発生が見込まれる医療機関・薬局からの依頼に基づき、無償で譲渡されている。 市販するための薬価算定に当たっては、最も類似性が高い薬剤に合わせて薬価を決定する「類似薬効比較方式」が原則となる。...
同時改定で給付費分科会と意見交換へ 中医協
中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)は1月18日、厚生労働省が提示した2024年度の診療報酬改定に向けた検討の進め方を承認した。 12年度、18年度に次ぐ3回目の介護報酬との同時改定となる今回も、これまで同様、介護給付費分科会と意見交換会を開催する。 また、プログラム医療機器(SaMD)ワーキンググループを保険医療材料等専門組織の下に新設することになった。...
テーマ特集/対談・インタビュー

ホームホスピス宮崎の新たな一歩は 医療的ケア児支援が中心の「全世代型支援」(3) 🆕
■報酬が低すぎて広がらない
髙橋 病院・在宅に加えて、短期入所や日中一時での看護が巧みに融合しながら、看護師さんが育ち、その重要なハブの役割をされている。しかも、全世代型ですね。全世代型というのは、小児も高齢も障害も、ケアを必要とするあらゆる人を対象にするので、医療も福祉も利用することになります。そういう面での問題点はありますか。
市原 医療的ケア児のお母さんたちは、極端な話、ぐっすり眠った夜は一晩たりともない、何年もそういう状況です。そういうお母さんが…

ホームホスピス宮崎の新たな一歩は 医療的ケア児支援が中心の「全世代型支援」(2) 🆕
■ぱりおんとみつばちの連携
堤 訪問看護は8年経ちました。24時間365日体制で、患者・利用者は100人ぐらい、そのうち15人程度が子どもです。あとは、かあさんの家の入居者や、がん末期の人に訪問しています。みつばち診療所と一緒に看取りまで続けてほしいというケースが増えてきました。
市原 宮崎では、訪問看護ステーションはかなり増え、過密状態です。宮崎に限らないでしょうけど。ぱりおんは、訪問を始めてしばらくしたら…

ホームホスピス宮崎の新たな一歩は 医療的ケア児支援が中心の「全世代型支援」(1)🆕
髙橋紘士さんがゲストを招き、医療・介護や社会保障を縦横に語り合います。
今回は、ホームホスピス宮崎(HHM)・市原美穂理事長と、HHMの訪問看護ステーションぱりおん・堤育子所長をお招きした鼎談です。
■中核は医療的ケア児への支援
髙橋 2021年10月、ホームホスピス宮崎が総合在宅支援の複合施設「HALE(ハレ)たちばな」(https://www.hale-tachibana.jp/)を立ち上げました。私はオープン直後に現地に伺って拝見し…

第98回介護保険部会を傍聴して、介護保険の給付と負担を考えた
社会保障審議会(厚生労働相の諮問機関)介護保険部会は9月26日、「給付と負担」「その他の課題」について議論した。
■かかる費用と負担する額
介護保険の給付と負担は、介護保険制度の根幹に関わる問題である。折しも21日、2021年度の介護費用額…

コロナパンデミックは「コロナ政策禍」だ
長谷川敏彦さんに三たび聞く・下(聞き手・編集部)
■こうした議論を踏まえ「コロナは終わった」と宣言できるか
――昨年夏の「第5波」の際にも、対コロナの政策転換を訴えておられました(下図)。あれからほぼ1年ですが、政策転換は何も行われず、相変わらず“2類相当”のまま、来る日も来る日も「今日の感染者は何人」と報道される状況が続いています。
この間、何がイッシュー(論点)なのかが明確にされないまま、だらだらと同じ政策が続けられている。専門家の発言も、スーパーコンピューターを使った解析も…

第7波は新型コロナが“普通のかぜ”になっていく過渡期
長谷川敏彦さんに三たび聞く・上(聞き手・編集部)
■極めて順調な経過
――新型コロナウイルス感染症は、2021年夏の「第5波」では病床が不足し、自宅療養中に亡くなるケースがセンセーショナルに報じられました。第5波は秋になって収まり、陽性者は年末にかけて減少したものの22年1月後半からまた急増して「第6波」、そして現在の「第7波」。もう永遠に「波」が繰り返されるような気がしてきます。
「波」はだいたい半年ごとに現れている。これはパンデミックを引き起こす呼吸器感染症のパターン通りだ。第6波以降では…

求む主任ケアマネ! 居宅介護支援は存続の危機
●求人にまったく応募がない
介護事業所の人手不足が深刻だと言われます。しかし今、私たちが一番困っているのは、現場の職員が集まらないことではなく、主任ケアマネジャーを雇いたいのに雇えないことです。困り果てています。
――と訴えるのは、東京都品川区で介護事業を展開する…

私たちはコロナとこう闘った――介護施設・潤生園の2年間
井口健一郎 特別養護老人ホーム潤生園施設長
■利用者もワーカーも苦難を強いられた
この2年間、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)が猛威をふるい、世界中を席巻しました。私たちが当たり前のように過ごしていた「日常」が当たり前ではなくなってしまったことを…
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コラム

第15回 薬剤師の課題は2023年も多い🆕
2023年が始まりました。今年は医療・介護業界に大きな変革が起こることが予想され、実際に始まってきています。 コロナ感染者はこのところ減少傾向ですが、今後はどうなるでしょうか。5月に5類に引き下げられますが、その扱いはどうなるでしょう。問題は山積みです。国の朝令暮改は県・市町村まで影響していますね。 検査の無料化事業も、3カ月おきくらいに対象者確認フローの変更や日程延長があり、そのたびに社員への周知と利用者様への案内など対応してきました。その通知も変更前日にくるというバタバタしたものです。...

第30回 かかりつけ医は誰に必要なのか🆕
■広辞苑の変化に注目 広辞苑の「医療」の項目をご覧になったことはあるだろうか。広辞苑で「医療」がどう定義されているか、現在発売されている第七版(2018年)と、その1つ前の第六版(2008年)を比べてみた。その変化はとても興味深い。...

第18回 回復しない所得と貧困・格差問題―日本の課題―(下)🆕
3 貧困・格差の問題 以上のような状況の下で、日本は不平等社会になっているのだろうか。1990年代以降、経済の低迷が続く中で貧困・格差の問題が取り上げられるようになり、2006年1月には「月例経済報告等に関する関係閣僚会議」でも「経済的格差の動向」が議論されるようになった。 厚生労働省では、3年に1度、所得再分配調査を実施し、ジニ係数…...

第29回 かかりつけ「医」よりかかりつけ「医療機関」🆕
新田クリニックを初めて受診した外来患者さんに、「私のかかりつけ医になっていただけますか」と言われ、喜んで、と答えた。これまで都心の企業に勤め、会社近くのクリニックにかかっていたんだけど、定年退職したから、という。大都市のサラリーマンには…...

第2回 市町村が保険者となって地方分権の主役を担う🆕
3つの衝撃の(2)は「市町村が保険者となって地方分権の主役を担う」。これも大きな変化でした。■市長会や町村会は「市町村保険者」に反発したが 介護保険制度が始まった2000年4月、地方分権一括法が施行されました。その1つである改正地方自治法によって政策の権限移譲や財源の移譲が行われ、地方自治体は分権の主体として確立し、これからは…...

第18回 回復しない所得と貧困・格差問題―日本の課題―(上)
前回に続き、社会保障をめぐる論点について取り上げる。今回のテーマは「回復しない所得と貧困・格差問題」である。1 所得等の動向 1990年以降の日本の経済的な低迷は著しい。1990年から2020年までの30年間、日本の国内総生産(GDP)は…...
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現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

「7つのゼロ」で利用者に当たり前の生活を 優秀な職員確保にもつながる〔駒場苑〕🆕
特別養護老人ホーム「駒場苑」(東京都目黒区)は、ケアの方針として「7つのゼロ」を掲げている。これは、利用者が普通に食べたり、トイレで排泄したりといった当たり前の生活を取り戻すための取り組みだが、こうした方針を明確に打ち出すことで…

介護用動画センサーの草分け 高齢者施設での転倒防止に貢献〔キング通信工業〕🆕
キング通信工業(東京都世田谷区)は、防犯センサー技術を生かして2014年、他社に先駆けて介護用のシルエット動画センサーを開発・発売した。今年1月にはユーザーの意見を反映した新製品を上市。センサーの普及により高齢者施設でのさらなる転倒防止を目指す。

現場施工型の高齢者向け手すりを開発 介護保険申請・施工の手間を軽減〔マツ六〕
建築金物商社であるマツ六(大阪市)は、介護系の住設関連商品メーカーとしても事業を展開している。特に、現場施工型の高齢者向け屋外用手すり「フリーRレール」は、介護保険申請と施工の手間を軽減する商品として好評だ。

センサー・記録ソフトなど活用し業務負担を軽減 ケアの質も向上〔善光会〕
社会福祉法人善光会(東京都大田区)は先進的なテクノロジーを導入し効率的で質の高い介護を行っている。昨年、この取り組みを推進している宮本隆史理事・最高執行責任者・統括施設局長に経緯や効果などについて聞いたが、今回改めて、現場を見に本部や特別養護老人ホーム「フロース東糀谷」などが入る複合施設「サンタフェガーデンヒルズ」を訪ねた。

室内環境にも着目した見守り機器「まもる~の」 新製品を9月に発売〔ZIPCARE〕
ZIPCAREの見守り機器「まもる~の」は、室内環境のデータを取得することで高齢者の「睡眠の質」の改善につなげることや、多機能でありながら低価格であることなどが特徴だ。9月には施設向けの現行製品をバージョンアップした新製品「まもる~のSHIP」を…
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政策・審議会・統計
複数の比較薬で「ゾコーバ」の薬価算定へ🆕
中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)薬価専門部会は2月1日、塩野義製薬の新型コロナ経口薬「ゾコーバ」の薬価算定について議論した。 複数の比較薬に基づき薬価を算定し、薬価収載後の市場拡大再算定は感染状況や薬剤の使用量などに関するデータを活用して市場規模を推計し、機動的に価格調整を行えるようにする、との厚労省の提案について異論は出なかった。...
科学的介護・LIFEの認知度低い 学会調査🆕
日本福祉介護情報学会(代表理事・生田正幸関西学院大学大学院教授)は、介護現場スタッフのデジタル化についての意識を調査し、同学会の研究大会でその結果を発表した。 高齢者介護の現場では近年、科学的介護や人材不足対策の旗印のもとデジタル化やDXが推進されている。アウトカム評価やLIFEが導入され、サービスへの影響も指摘される。現場で働くスタッフはこうした動きをどう受け止めているのか、同学会が調査した。 このほど開催された同学会の第24回研究大会(共催・社会福祉法人グループ リガーレ)で発表された調査結果から、一部を抜粋する。 ...
ゾコーバの薬価算定めぐり議論 薬価専門部会🆕
中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)薬価専門部会は1月25日、塩野義製薬の新型コロナ経口薬「ゾコーバ」の薬価算定に関して議論した。 ゾコーバは昨年11月に緊急承認され、現在は厚労省が所有し、対象患者が発生または発生が見込まれる医療機関・薬局からの依頼に基づき、無償で譲渡されている。 市販するための薬価算定に当たっては、最も類似性が高い薬剤に合わせて薬価を決定する「類似薬効比較方式」が原則となる。...
同時改定で給付費分科会と意見交換へ 中医協
中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)は1月18日、厚生労働省が提示した2024年度の診療報酬改定に向けた検討の進め方を承認した。 12年度、18年度に次ぐ3回目の介護報酬との同時改定となる今回も、これまで同様、介護給付費分科会と意見交換会を開催する。 また、プログラム医療機器(SaMD)ワーキンググループを保険医療材料等専門組織の下に新設することになった。...
4議題議論し田中会長の任期満了 給付費分科会
第213回社会保障審議会介護給付費分科会は1月16日、①令和3年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査(令和5年度調査)の進め方について、②介護職員処遇改善加算等の申請様式の簡素化等について、③訪問看護ステーションにおける人員基準に関する地方分権改革提案について、④令和6年度同時改定に向けた意見交換会について、議論した。...
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業界の動き
視覚障害者用「AIスーツケース」で実証試験🆕
視覚障害者が自立して街を移動するためのナビゲーションロボット「AIスーツケース」=写真=の開発を進めている次世代移動支援技術開発コンソーシアムは、昨年11月30日までと予定していた活動期間を1年間延長した。 また、実用度を高めた新しいモデルを開発し、東京・日本橋で実証実験を昨年9月から1カ月間実施し、成功している。 コンソーシアムはアルプスアルパイン、オムロン、清水建設、日本アイ・ビー・エムの4社が正会員となって活動している。...
仙台でICT活用のフレイル予防実証実験 SMS
エス・エム・エスは仙台市でICTを活用した高齢者のフレイル予防の実証試験を今月から開始する。 市内に在住の65歳以上の高齢者を対象に、従来、質問用紙で行われることが多いフレイルチェックを、スマホを使ってWeb上で実施する。 また、オンラインで4拠点をつなぎ、同社所属の理学療法士と保健師がフレイル予防に関する知識を学ぶ座学と、ストレッチやトレーニングを組み合わせて行う「フレイルチェック&生涯ゲンキ講座」を開催する。...
老人福祉施設大会・研究会議を宇都宮で開催
全国老人福祉施設協議会(老施協)は1月26、27日に「第1回全国老人福祉施設大会・研究会議~JSフェスティバルin栃木~」を、栃木県宇都宮市の宇都宮駅東口交流拠点施設(ライトキューブ宇都宮)などで開催する。 シンポジウム「デジタル介護:ロボット・ICTと共存する次世代の高齢者福祉の魅力」では、2021~22年に実施した「全国老施協版介護ICT導入モデル事業」などを基に、介護DXによる現場への効果と現時点での課題、未来への提言を発信する。...
AI転倒検知システムを発売 グローリー
グローリー(兵庫県姫路市)は、高齢者施設などの居室を見守る転倒検知システム「mirAI-EYE(ミライアイ)」を発売した。 赤外線3次元センサーを活用し、人の骨格から姿勢を正確に認識できるAI画像認識技術を応用し、エコナビスタ(東京都千代田区)と共同開発した。 エコナビスタが提供する高齢者施設見守りシステム「ライフリズムナビ+Dr.」と連携し、高齢者の見守りと介護スタッフの負担軽減を図る。...
つくば市で高度救急搬送システムの実証実験
東京大学発医療系ベンチャーのTXP Medical(東京都千代⽥区)は、スーパーシティの取り組みとして、つくば市で救急医療の質向上のための高度救急搬送システムを構築し、救急現場での実証実験を開始した。 同社が全国の⾃治体に提供している「救急医療情報システムNSER mobile」を使い、つくば市消防本部とつくば市内の救急告示病院などとデータ連携を推進する。7月に採択され、11月からシステムを稼働し、12月12日時点で884件の救急搬送に寄与している。 NSER mobile...
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