〈医療と介護2040 管理者01〉の記事一覧
19年度の医療費43.6兆円 前年度比1兆円増

19年度の医療費43.6兆円 前年度比1兆円増

 厚生労働省のまとめによると、2019年度の医療費は43兆6000億円となり、前年度に比べて約1兆円の増加となった。
 医療費を伸び率でみると、19年度は前年度比2.4%増。この5年間の推移では15年度3.8%増、16年度0.4%減、17年度2.3%増、18年度0.8%増となっている。15年度の伸びが比較的大きかったのは、C型肝炎治療薬などの……

患者を自動搬送 慶應病院とWHILが実証試験

患者を自動搬送 慶應病院とWHILが実証試験

 慶應義塾大学病院とWHIL(東京都品川区)は、院内地図情報をもとに患者を搬送する自動運転システムの実証実験を、9月1日から来年3月31日まで行う。同システムはスタッフのサポートを必要とせずに……

川崎にグループホームと小多機の複合施設

川崎にグループホームと小多機の複合施設

 介護事業などを展開するヒューマンライフケア(東京都新宿区)は9月1日、川崎市麻生区にグループホーム(認知症対応型共同生活介護)と小規模多機能型居宅介護を併設する複合施設=写真=をオープンする。
 グループホーム「ヒューマンライフケア王禅寺グループホーム」は……

残された課題――内外から医療と福祉を見つめて①

残された課題――内外から医療と福祉を見つめて①

髙橋紘士さんがゲストを招き、医療・介護や社会保障を縦横に語り合います。
今回は、国際医療福祉大学大学院教授の大熊由紀子さんをお招きしました。
【髙橋】 今回は、朝日新聞100年の歴史で女性初の論説委員を務め、現在は医療福祉ジャーナリズム分野で後進を育てておられる大熊由紀子さんと語り合います。(略)認知症を取り巻く状況はこれまでとはだいぶ変わって、認知症の人への理解が深まりつつあると思います。(略)
【大熊】 (略)厚生労働省も2012年に「認知症施策推進5か年計画」、通称オレンジプランを策定します。オレンジプランは「認知症の人は精神科病院や施設を利用せざるを得ない」という考え方を改め、「認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができる社会」の実現を目指しました。
【髙橋】 政権交代があったから実現した、とも言われました。
【大熊】 ええ。オレンジプランができて、めでたし・めでたし、と思われたのですが、自民党が返り咲き、2015年に「認知症施策推進総合戦略」、新オレンジプランが作られ、方向性が突如変質しました。
 新オレンジプランは、記者発表資料の冒頭では……

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高齢者など優先 今季のインフルワクチン接種

 厚生労働省は8月26日、次期インフルエンザのワクチン接種は、65歳以上の高齢者や医療従事者、基礎疾患がある人、妊婦、乳幼児から小学2年生などに優先的に行うことを決めた。65歳以上の高齢者へのインフルエンザの予防接種は、流行阻止の効果は示されていないものの、重症化防止の効果があるとされることから優先する。
 例年、季節性インフルエンザの流行期には……

第2回 認知症のある患者の透析に家族が付き添えない

第2回 認知症のある患者の透析に家族が付き添えない

■せん妄が出て1日で退院させられる
 ある患者さんは、86歳で元看護師の女性。難聴でレビー小体型認知症もある。新田クリニックの外来に通院していたが、最近は訪問診療となった。この方が腎不全となって投薬で治療していたが、クレアチニンが次第に高くなってきた。透析を検討する段階になっても、元看護師で医療知識のある本人は「透析は絶対に嫌です」と拒否していた。
 腎不全は進み、クレアチニンは透析の適用を大幅に超えるような数値となった。全身がむくみ、胸水も溜まり始め、息苦しさも現れている。これは透析しないと命にかかわる段階だ。そこで本人に改めて筆談で尋ねると、ついに「透析を受けてもよい」という答えで、透析病院を紹介した。透析は通常週3回、1回に4時間程度かかり、日帰りで行うが……

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第2回 コロナが訪問事業に落とす影

第2回 コロナが訪問事業に落とす影

 施設におけるクラスターと比べ、訪問介護や訪問看護、ケアマネジメント業務等、いわゆる訪問系での新型コロナウイルス(コロナ)の影響はこれまであまり聞かれなかった。
 ほとんどの施設では、緊急事態宣言下と同様に家族の施設来訪・面会を謝絶しており、変わらず感染のリスクに神経を尖らせなければならない日々が続いている。一方で訪問系においては、利用者、職員やその家族等関係者に陽性反応が出たといった報告が顧問先から幾つか寄せられ、その瞬間はヒヤリとするが、そこへの訪問や出勤を停止することで感染拡大等の事態には至っていない。地域のデイサービスやショートステイが閉鎖することで、ニーズが高まりむしろ多忙になった事業所が多いという印象であった。
■ケアマネが一斉に退職届
 ところが最近、まさにコロナの影響による“大事件”がある事業所で起こった。遠い県外まで新幹線で現地に赴いたが、それは次のような事態であった。
事業所は……

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従業員の体温・血圧記録 通所介護向けに開発

 スカイ(東京都新宿区)は8月24日、介護現場で働く従業員の体温・血圧の記録システム「レコプラ」のリリースを決定したと発表した。同社が開発・販売している通所介護(デイサービス)向けクラウド型介護記録システム「レコセラ」の追加機能・別売り商品として提供する。...

ワクチンは高齢者など優先 新型コロナ分科会

 政府の新型コロナ感染症対策分科会は8月21日、第6回会合を開催し、ワクチンが開発された場合、接種は医療従事者や妊婦、基礎疾患がある人、子ども、高齢者などを優先させるとの考え方を示した。
 具体的には、インフルエンザ患者の診療に直接従事する医療従事者、妊婦と基礎疾患がある人、1歳から小学校低学年の子ども、1歳未満の子どもの保護者と……

第1回 令和2年の年金改正を振り返り、課題を考える(下)

第1回 令和2年の年金改正を振り返り、課題を考える(下)

■適用対象や受給開始時期を改正
 厚生労働省は、今回の法改正の趣旨について「より多くの人がより長く多様な形で働く社会へと変化する中で、長期化する高齢期の経済基盤の充実を図るため、短時間労働者に対する被用者保険の適用拡大、在職中の年金受給の在り方の見直し、受給開始時期の選択肢の拡大、確定拠出年金の加入可能要件の見直し等の措置を講ずる」としている。
 いくつかの改正点を説明しよう。まず、短時間労働者に対する被用者保険の適用拡大である。これは「社会保障と税の一体改革」の枠組みで行われた2012年の年金改革で着手されたものであるが……

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