従業員の体温・血圧記録 通所介護向けに開発

2020年 8月 24日

 スカイ(東京都新宿区)は824日、介護現場で働く従業員の体温・血圧の記録システム「レコプラ」のリリースを決定したと発表した。同社が開発・販売している通所介護(デイサービス)向けクラウド型介護記録システム「レコセラ」の追加機能・別売り商品として提供する。

 感染予防対策として、マスクの着用と合わせて検温が新習慣となりつつある現状に合わせて開発した。別売り商品として販売することで、介護・福祉事業所に限らず、一般企業でも利用できる。

 レコプラは介護記録システムレコセラと同様に、従業員1人ひとりにIDを発行するクラウドサービスシステムなので、ログインするだけで数値入力でき、パソコンが苦手な人でも簡単に操作できる。

 また、管理者が従業員の記録した数値を閲覧することが可能なため、企業の感染症予防対策を担うシステムとしても活用できる。なお、レコセラを利用中のオプション機能と、単体別売りでは料金が異なり、月額利用料は500円から(利用者数1~25人の場合)。

  レコセラの開発を⼿掛けた同社の社員は全て介護現場の経験者であり、社員の体験を元に「現場のかゆいところに、⼿が届く記録システム」として開発を進めてきた。徹底的に「記録業務の簡素化」「必須書類・帳票の効率化」を⽬指したシステムのため、介護従事者の記録業務負担の軽減が期待される。

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 kubell(東京都港区)は武蔵台病院(埼玉県日高市)と共同で「DXによる医師および医療従事者の負担軽減とその効果に関する調査」を行い、ビジネスチャット「Chatwork(チャットワーク)」などのICTツールを活用することで、医師・医療従事者の負担が軽減することを確認した。
 
 生産性向上により入院患者のケアや見守りの時間が増加したことで、医療の品質が向上したことも明らかになった。
 
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がん服薬アドヒアランスの評価で共同研究

 がん研究会有明病院(東京都江東区)とスズケンの子会社コラボプレイスは、同社が開発した服薬管理システム「CubixxDT(キュービックスDT)」を使い、服薬アドヒアランスの評価を行う共同研究を開始した。  服薬アドヒアランスとは、患者が医療従事者の指示や治療計画に基づき治療を受けること。特に薬物治療でアドヒアランスが低い場合、治療効果が十分に得られない可能性がある。  キュービックスDTは、治療薬を充填する専用服薬パックと、データをサーバーに自動送信する専用通信機器で構成されている。...

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 同社はリハビリ用歩行トレーニングロボットcuraraの事業を展開している。今回、同病院とともに、脳性まひなどの子どもが使用する小型軽量なcuraraを開発した。
 
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据置式手すり新製品を10月発売 マツ六

 据置式手すり「たよレール」シリーズを展開するマツ六(大阪市天王寺区)は、新製品「たよレールUPDATE(アップデート)」を10月に発売する。
 
 立ち上がり動作を考えた「高さ」と「低さ」とし、膝立ち位・端坐位からの立ち上がりに使いやすい高さ(最低55cm)から、立位の補助に使いやすい高さ(最高85cm)までをカバーした。
 
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