ミリ波レーダー活用のAI離床センサーの提供開始

2025年 2月 19日

 フル機能のエッジAIを提供するQuantumCore(東京都品川区)は、ミリ波レーダー活用ソリューション「RDQore」をベースに、介護領域向けの新製品「AI離床センサー」の提供とOEM提供を開始した。

 ベッドサイドに設置するだけで「寝ている」「起き上がる」「ベッドを離れる」といった動作をエッジ単体でリアルタイムに検知し、既存のナースコールやBluetooth・Wi-Fiを通じて即座に通知する。

 すでに介護見守りシステム事業者1社へのOEM提供を開始しており、実際の設備導入検証を進めている。

 エッジAIとはAIをデバイスに直接搭載し、そのデバイスで処理を行うようにするもの。

 小型デバイスをベッド周辺に置くだけで、高齢者や要介護者がベッドから起き上がる前の動きや離床した後の行動をリアルタイムに検知できるため、転倒リスクの低減や迅速なケア対応に役立てる。

 カメラ不要・非接触なのでプライバシーや衛生面の懸念を大幅に低減する。多様な離床パターンを判定し、危険度の高いタイミングでスタッフへ優先通知する。

 RDQoreベースの技術により、電波センサーのマルチパス由来のノイズ問題を抑制し、多様な環境下でも高精度を実現した。

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