福祉用具レンタル・販売事業を行うヤマシタ(静岡県島田市)は、全国約70カ所の同社営業所でオリジナル車いすの介護保険レンタルを開始した。販売も行う。
今回レンタル・販売を開始する車いすは、オリジナルの車いすとしては4世代目となる。
従来品と比べ、調整不要で理想的な姿勢になるバックサポートを搭載した。空気を補充する必要がないにも関わらず、快適な乗り心地となるノーパンクタイヤを採用しているのも特徴だ。
使い方に合わせ「標準自走」「標準介助」「高機能自走」「高機能介助」の4タイプをそろえた。
標準自走タイプ=写真=は利用者が操作して移動することができるタイプ。標準介助タイプは介助者に押してもらって移動するタイプ。どちらもレンタル価格は6000円、介護保険利用時負担額は600円(自己負担1割の場合)、販売価格は13万7500円。
高機能自走タイプと高機能介助タイプは、標準タイプの機能に加え、座高と肘掛けの高さ調整ができ、利用者の身体に合わせてフィッティングできる。利用者が操作して移動することができる。
どちらもレンタル価格は7400円、介護保険利用時負担額は740円(同)、販売価格は18万500円。
同社は1986年から福祉用具レンタル事業を開始し、現在、全国の営業所で約10万人の在宅介護を必要とする人に対し、福祉用具レンタルサービスを提供している。
福祉用具を選定・提供する現場で得たニーズを反映した福祉用具を利用者へ提供するため、96年から福祉用具メーカーと協力し、介護用ベッドや車いす、マットレスなどのオリジナル商品のレンタル・販売を行っている。