特定保険指導向けサービス提供 日立システムズ

2021年 11月 1日

 日立システムズは特定保健指導向けの業務支援サービス「健康支援サービス(MIRAMED)」の提供を開始する。

 東京大学センター・オブ・イノベーション「自分で守る健康社会拠点」(東京大学COI)が開発した行動変容促進システム「MIRAMED」を搭載し、健診結果や生活習慣に関するアンケート結果などから、健康状態や生活習慣関連疾患のリスクを分かりやすく図式化する。

 これにより、特定保健指導対象者の健康意識の向上を図る。また、健康状態や生活習慣の改善に向けた日々の目標設定や達成状況を保健師などの指導担当者と共有し、指導やアドバイスを日々の行動に役立てることで取り組みの継続を支援する。

 さらに、遠隔面談やチャット機能を活用した非接触での特定保健指導も可能となる。

 料金は対象者が4800円/年、管理者などは1万2000円/年で、別途、クラウド初期設定費用などがかかる。

 サービスの提供開始にあたっては、企業・団体の協力を得て実証を重ねた。今後は遠隔特定保健指導代行を担う、東大関係者が設立したベンチャー企業LiDATとの連携によって、より先進的で高品質・高効率な特定保健指導の確立にも取り組む。

 また、利用者が医療提供のサイクルの中で分断されることなくサービスを受けられるよう、特定保健指導や産業保健分野などで、学術・研究機関やパートナー企業と連携してサービス提供を図る予定。

 さらに、オンライン診療や服薬指導、PHRサービスなどを連携させることで、医療情報を一元的に管理し、それらの情報に基づいた総合的な健康支援サービスの開発に取り組んでいく計画だ。

 そのほか、日立製作所の先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーなどとの連携による、健診から治療支援、介護までを包括したサービスによって2023年度までに約100億円の売上を目指す。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

新たなリハビリマットの体験評価で実証実験🆕

 ユカリア(東京都千代田区)とボディメトリクスジャパン(東京都新宿区)は、前橋市の善衆会病院で、ボディメトリクスジャパンのトレーニング・リハビリマット「メトリクスフォーム」を使ったリハビリテーションツールの体験評価に関する実証実験を行う。  高齢化社会の進展に伴い、膝関節全置換術(TKA)や股関節全置換術(THA)を受ける患者が増加している。これらの手術後のリハビリテーションは患者のQOL向上に不可欠だが、従来のリハビリテーションツールでは個々の患者の状態に最適化されたサポートが難しいという課題があった。...

サルコペニア予防へNMNと運動の影響を研究🆕

 三菱商事ライフサイエンスは東京都健康長寿医療センター研究所・自立促進と精神保健研究チームと、ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)摂取と運動が筋肉に及ぼす影響について共同研究を開始する。  筋肉量が減少している高齢者を対象に、主にNMNの成分摂取と運動が骨格筋の量と機能に及ぼす影響に関する検証と、加齢により変動する遺伝子の解析、睡眠・認知機能など老化に伴うQOL低下も含めた探索的な調査を実施する予定だ。...

車いす利用者の立ち上がり歩行支援機器を開発

 医療用品メーカーのダイヤ工業(岡山市)と有料老人ホーム事業などを全国展開するはれコーポレーション(同)は、車いすを必要とする要介護者が立ち上がって歩行できる「自立支援型サポートギア」の開発を行い、はれコーポレーションが運営する介護施設に導入する。
 
 自立支援型サポートギアは背中のコントローラーが入ったバッグと脚部につける人工筋肉で構成されている。コントローラーは重さが2kgで、介護者が持つ無線スイッチからの入力信号をバッグ内で読み取り…

睡眠解析の見守りシステムを新潟の施設が導入

 社会福祉法人愛宕福祉会(県新潟市北区)は、エコナビスタ(東京都千代田区)の睡眠解析技術をベースにしたSaaS型高齢者施設見守りシステム「ライフリズムナビ+Dr.」を採用した。  導入したのは特別養護老人ホーム「大山愛宕の園」全100床、同「坂井愛宕の園」全29床、養護老人ホーム「松鶴荘」全80床、介護付きホーム「木崎愛宕の園」全50床、グループホーム「さかい」全18床、同「きざき」全18床、看護小規模多機能ホーム「さかい」短期入所9床の合計7施設304。...

脳ドック用AIプログラムを徳洲会が導入

 ブレインヘルスケア領域の医療AIスタートアップSplink(東京都港区)が開発・提供する脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging」が、徳洲会湘南鎌倉総合病院予防医学センター(鎌倉市)に導入される。徳洲会グループが同プログラムを導入するのは初めて。  Brain Life Imagingは、目視による確認では難しい海馬を解析する。一般的な脳ドックは脳腫瘍・脳萎縮の程度、過去に生じた無症候脳卒中などを測定するが、同プログラムは脳MRIから海馬体積・海馬年齢を測定する。...

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(4月15-21日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS