保育所のあり方に関する報告書案提示 厚労省

2021年 11月 24日

 厚生労働省は11月24日、「地域における保育所・保育士等の在り方に関する検討会」に報告書の素案を提示した。

 これまで議論してきた、人口減少地域における保育所のあり方、多様なニーズを抱えた保護者・子どもへの支援、保育所・保育士による地域の子育て支援、保育士の確保・資質向上の4つの論点について、取り組みに向けての検討を速やかに開始すべきものと、中長期的な課題として検討すべきものに整理した。

 速やかに検討を開始すべきものとしては、保育所に通っていない3歳未満児を、定員に余裕のある保育所で週1~2回程度一時預かり事業で預かることや、児童発達支援事業・子ども食堂の併設などの多機能化する方針が打ち出された。

 このうち、一時預かり事業については、孤立して子育てをしている親を支援したり、家庭の状況を把握したりすることも重要との観点も示された。

 これに対し、委員からは同事業の必要性は認めるものの、単発で預かることの難しさを指摘する考えや、「預かる」という言葉はネガティブな印象を受けることから、別の言い方にすべきと意見が出された。

 また、保育士による児童へのわいせつ行為などを防止するため、資格管理を厳格化するとして、保育士が登録を取り消された後の再登録禁止機関の延長、再登録を制限するための審査制の導入、登録を取り消された人の情報を把握する仕組みの創設などが挙げられた。

 なお、中長期的課題として、公定価格の見直しに言及したが、委員からは人口減少地域では喫緊の課題であるとの指摘もなされていた。

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 介護保険制度の持続可能性確保のためにその基準を拡大し、2割・3割負担となる層を広げるかどうか。
 
 具体的には、「一定以上所得(2割負担)」の下限を260万円~230万円の範囲で引き下げる案が示され、長く議論されてきたが、決着には至らなかった。「現役並み所得」の判断基準は「引き続き検討を行う」と、期限も示されなかった。
 
 そのほか、軽度者への生活援助サービスを給付から切り離して総合事業に移行する案も結論は出ず、「引き続き包括的に検討する」となった。

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 今回提示された案では、「一定以上所得の判断基準」について、これまで同様、年金収入+その他の合計所得を「年260万円~230万円の範囲」とした。まだ具体的な方向は見えない。委員の中には「2割負担の対象を拡大すべきでない」との意見も根強い。
 
 「拡大すべきでない」論者の意見は、
 
 ・医療ではOTC類似薬への新たな負担など、高齢者の負担増が確実。介護でも負担増は避けるべき
 
 ・負担増から利用控えが起こると、子世代にしわ寄せがくる。介護離職が増えるのでは
 
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 これらは「次期計画に向けて得ることが適当」「第10期計画の開始までに出すのが適当」「引き続き検討」とされた。次期計画とは現在の第9期(2024-26年度)、第10期は27-29年度である。
 
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