〈医療と介護2040 管理者01〉の記事一覧
第1回 令和2年の年金改正を振り返り、課題を考える(上)

第1回 令和2年の年金改正を振り返り、課題を考える(上)

■あっさり成立した年金改正法
 今年の通常国会(第201回常会)は野党が会期の延長を主張するなかで、会期の延長は行われず6月17日に閉会した。150日の会期であったが、新型コロナウイルス感染症が蔓延して世の中が騒然としたためか、あるいは東京オリンピック・パラリンピックの開催を想定し政府が提出法案をあらかじめ絞り込んだせいか、国会審議は盛り上がりに欠け、存在感が薄い国会であった。
 この国会における厚生労働省からの提出法案は、労働基準法改正法案、雇用保険法等改正法案、年金改正法案、社会福祉法等改正法案の4本であり、例年よりも少ない提出法案数であった。なお、国会終盤になって……

新型コロナの5つの疑問について、感染した医師が考えた(下)

新型コロナの5つの疑問について、感染した医師が考えた(下)

疑問2 陽性患者数を減らすことが目標なのか?――新型コロナ対策
――7月以降、陽性者が増え続け、累積患者数は増加する一方です。確かに、感染者数が増えれば重症者や死亡者の数も増えるし、医療機関の病床数も必要になるでしょう。メディアは連日、「今日確認された陽性者数」をセンセーショナルに報道しますが、対策のゴールはこの数を減らすことですか。
■4つのゴールから明確な目標を選べ
 一般社団法人未来医療研究機構の長谷川敏彦代表理事は、新型コロナ対策には4つのゴールがあると指摘する。
第1ゴール…ウイルス絶滅
第2ゴール…集団免疫獲得
第3ゴール…流行期間短縮とピーク抑制
第4ゴール…死亡者数抑制
 第1ゴールは究極の目標だが、最初の発生地である中国・武漢で封じ込めに失敗してパンデミックが起こった今となっては、もはや不可能。人類史上、ウイルスの根絶に成功したのは天然痘だけだ。
 第2の集団免疫獲得は……

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新型コロナの5つの疑問について、感染した医師が考えた(上)

新型コロナの5つの疑問について、感染した医師が考えた(上)

医療福祉経営や医療マネジメント分野から地域医療・地域包括ケアシステムについて論考・発言する武藤正樹医師は今年3月、新型コロナウイルス感染症に感染した。新型コロナをめぐってはまだ不明なことも多く、さまざまな情報が飛び交い、政策も二転三転する。武藤医師にコロナの5つの疑問を聞いた。
疑問1 ちょっと重いインフルエンザのようなものでは?--新型コロナの疫学
――新興感染症である新型コロナについて、どんなことがわかってきているのでしょうか。
 まず、私自身の体験をお話ししたい。私は前任地の都内の大学にいたころ、3月に新型コロナに感染し、昨年12月にはインフルエンザA型(季節性インフルエンザの一種)にもかかった。
■季節性インフルと新型コロナの経過
 昨年12月のある日、外来診療のために出勤したら……

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新型コロナで認知症悪化も 受診減など影響か

 日本認知症学会が8月14日に公表した、新型コロナウイルスの感染拡大が認知症の医療や介護に与えた影響に関する調査の結果、認知症の人が受診や介護サービスの利用を控える中で、少なからぬ人で症状の悪化が認められたことが分かった。
 調査は5月25日から約2週間、同学会の専門医1586人を対象に実施し、46都道府県から357件の回答を得た。
 その結果、認知症の人の症状悪化について「少数認める」が32%で……

新型コロナ診療報酬の取り扱い決着せず 中医協

新型コロナ診療報酬の取り扱い決着せず 中医協

 中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)は8月19日、第464回総会を開催し、新型コロナ感染症に関する診療報酬上の臨時的取り扱いについて議論した。厚労省から実績要件に関する臨時的取り扱いなどに関する提案が示され、診療側委員は賛成したものの、支払側委員が了承しなかったため、会長預かりとなった。
 厚労省案では、基本診療料のうち、年間の手術件数など一定期間の実績を求める要件について……

新型コロナで利用者急増のMCS 変化に合わせ機能追加を検討〔エンブレース〕

新型コロナで利用者急増のMCS 変化に合わせ機能追加を検討〔エンブレース〕

 新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、地域包括ケア・多職種連携のためのコミュニケーションツール「メディカルケアステーション(MCS)」の新規採用が急増しているという。MCSにどんな変化が起きているのか。MCSを提供するエンブレース株式会社の南尚人執行役員CSOに聞いた。
■シンプルなシステム
 よく知られているように、MCSは……

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第2回 アビガン承認をめぐるドタバタ劇

 テレビも新聞も混乱している。新型コロナウイルスの報道である。方向性が真逆の内容が並ぶこともある。どこも社内は大揉めなんだろう。揉める事情はひとえに、日頃は医療に関心のない人が記事を書いたり、書かせたりしているからだ。素人と感覚が変わらないから、世の共感を得やすく、ボルテージがさらに上がる。
 最初の混乱は、PCR検査だったと思う。私も社内で怒鳴られたり、怒鳴り返したりして疲れ果てた。これはまたの機会にする。
■新型コロナの「特効薬」?
 次の大きな混乱は「アビガン」だった。新型コロナウイルスの特効薬として、ある日突然、浮上した。加藤勝信厚生労働大臣が2月……

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日本の人口50万人減 減少幅最大、死亡者も最多

 総務省が8月5日に発表した住民基本台帳に基づく人口調査によると、日本の人口(外国人を除く)は今年1月1日時点で約1億2427万1千人となり、前年に比べ約50万5千人減少した。2009年をピークに11年連続で減少しており、減少幅は1968年の現行調査の開始以来、最大となった。
 出生者数も減少傾向にあり、今回調査では約86万7千人。自然増減に関する調査を開始した1979年以降で最少となった。死亡者数は増加傾向にあり、調査を開始して以来、最多の……

「マッスルスーツEvery」寄贈プロジェクトを実施

 イノフィス(東京都新宿区)はソニー銀行、社会福祉法人大阪ボランティア協会と協力し、新型コロナ対策支援「マッスルスーツEvery(エブリィ)」寄贈プロジェクトを実施する。コロナ禍の厳しい環境にある介護福祉従事者の腰への負担を軽減し、労働環境改善に寄与することが目的。...

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