介護士の声生かした介護用肌着発売 ベイシア

2021年 10月 20日

 ベイシアは、介護領域に特化した動画・SNSメディアを運営するカイゴメディアと、介護士の声を商品開発に生かした介護用肌着「ストレッチプラス」を共同開発し、10月20日に衣料品を取り扱う87店舗で発売した=写真。通販サイトでも販売する。

ストレッチプラス02

 ベイシアが取り扱っている綿100%肌着と比べ、縦1.7倍、横1.3倍、斜め1.4倍の伸縮性を実現。一般的な高齢者用肌着に多い前開きタイプではなく、伸縮性に特化したほか、拘縮や着脱時の動作の苦労を和らげる工夫や、見た目の満足度も満たす工夫を凝らした。

 一般的な肌着と異なる縫製方法により、縫い代の凹凸面を軽減し、肌の弱さに配慮した。名前ラベルは表示ラベルの裏側を利用し、目立たず着心地の邪魔にならないようにしている。

 男性用は半袖Vネックと長袖Vネック、アウトゴムタイツ(10分丈)で、カラーバリエーションは白・黒・ネイビー(アウトゴムタイツは黒・ネイビー)

 女性用はタンクトップと半袖Uネック、8分袖Uネックで、カラーバリエーションは全アイテム白・黒・ピンク・パープル。

 肌着が着づらい、着させづらい。カラーバリエーションがないなど、介護士1000人からヒアリングを行って開発した。試作品を介護士に試してもらい、これまでの肌着に感じていた悩みの改善を目指してテストを繰り返した。

 伸縮性が高くて動きやすく、肌への負担の少ない縫い代の処理を施すなど着心地も良いため、普段使いにも適している。さらに、高齢者に限らず、トレッキングやウォーキングなどで体を動かしたり、化粧をしたままでも着脱したりしやすいなど、介護用以外のさまざまなシーンや用途で使うことができる。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

11月に大阪で体験展示会 アシストスーツ協会🆕

 アシストスーツ協会(東京都中央区)は11月20、21日、大阪では初めての体験展示会「アシストスーツEXPO in OSAKA 2025」を開催する。協会加盟社のアシストスーツの試着・体験会のほか、現場改善に役立つリスク評価やアシストスーツを含む導入対策に関する講演を行う。  会場はグラングリーン大阪北館6階のJAM BASEカンファレンス 6-1&6-2(大阪府大阪市北区大深町6番38号)。参加費無料。事前申し込みは不要で自由に入退出できる。...

「眠りCONNECT」が在宅でも利用可能に

 パラマウントベッドは介護施設向けに販売してきた見守り支援システム「眠りCONNECT」に、新たに在宅療養環境でも利用できるラインアップを追加した。これにより、Wi-Fi環境が整っていない介護施設や自宅などでも使えるようになった。  眠りCONNECTは、体動センサーの「眠りSCAN」を中核とした、利用者の睡眠状態などを遠隔で確認できるシステム。2023年10月から介護施設を中心に提供を開始し、契約介護施設数は25年3月時点で600施設以上に拡大している。...

移乗機構付き車いす「Lifmy」開発 ジャトコ

 自動車部品メーカーのジヤトコ(静岡県富士市)は移乗機構付き車いす「Lifmy(リフミィ)」を開発した。
 
トイレでの着脱衣や便器への移乗といった、より繊細な介助が求められる場面でも、介護の負担を抑えながら、利用者の自立を支える。
 
 ベッドでの立ち上がりから車いすへの乗り移り、座るまでの動作を科学的に分析し、安全性に配慮した独自設計の機構を搭載した。これにより、利用者が自立した動作が行えるようサポートし、介護する人の身体的負担を軽減する。
 
 安定感に優れた座面機構によって、座ったまま安全・快適に移動できるとともに、転倒リスクの軽減に配慮した設計とした。

「よぶぞー」の累計アプリ会員登録が1万人突破

 IT FORCEが提供する、日本初の介護タクシー予約アプリ「よぶぞー」の累計アプリ会員登録数が1万人を突破した。  介護タクシーは日時や迎車場所だけでなく、身体の状態に応じた器具、介助の有無などの確認が必要なため予約が複雑で、従来は電話予約が主流だった。さらに、同社の調べによると、配車までの平均通話時間は7〜15分、電話回数が2.5回と、予約が取りにくいことが課題となっていた。...

約7割の病院が赤字に 6病院団体による調査

 6病院団体(日本病院会・全日本病院協会・日本医療法人協会・日本精神科病院協会・日本慢性期医療協会・全国自治体病院協議会)は、2024年度診療報酬改定後の病院の経営状況について、各会員を対象に、緊急調査を実施した。  1816病院から得た回答の結果、医業利益(営業利益)が赤字病院の割合は69.0%、経常利益の赤字病院の割合は61.2%となったことが分かった。  同調査では、その要因として①人件費・物価の高騰②医療費価格③利益悪化による赤字の拡大を挙げている。...

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(10月20-26日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS