JKK(東京都住宅供給公社)は、1950年代後半に整備した小金井市の「小金井本町住宅」の団地再生事業で、高齢者が安心して住めるよう、さまざまな形態の福祉施設などを段階的に整備することを目的とした「小金井本町あんしん住まいプロジェクト」を進めている。...

JKK(東京都住宅供給公社)は、1950年代後半に整備した小金井市の「小金井本町住宅」の団地再生事業で、高齢者が安心して住めるよう、さまざまな形態の福祉施設などを段階的に整備することを目的とした「小金井本町あんしん住まいプロジェクト」を進めている。...
■地域包括ケアは高齢者偏重ではない
昨年12月、国立市長選挙が行われ、現職の候補が新人に敗れた。わずか582票差であった。私は現職候補を応援し、街頭にも立った。
2011年に市長に就任した佐藤一夫氏と、いわば二人三脚で、私は地域包括ケアを実践してきた。地域包括ケアって一体なんだろう。介護が必要になったら施設に入るのがベストじゃないのか。2011年は、まだそんな時代だった。
その佐藤市長が在任中の2016年11月に逝去された後も、後任の市長と協力関係を築いて、在宅ケアや地域医療の普及・向上に努めてきた。その市長が敗れた。
今回の選挙でも、市民の皆様が最後まで地域に暮らし続けることができる社会を目指す、と公約に掲げ、訴えた。しかし、国立市民はそれよりも、新人候補の「子育て支援を重視し現役世代に選ばれるまちづくり」という公約を選んだことになる。
さらに新人候補は当時の市政を「子育て支援が後回しにされている」と批判し、暗に「現職は高齢者施策しかやっていない」と腐した。
地域包括ケアは決して高齢者だけを重視する政策ではない。しかし、現職は高齢者を偏重し子育て世代には冷淡というイメージが先行し、世代間対立があおられてしまった。これから85歳以上の高齢者が増え続け、現役世代は減少する、ということは、厳然たる事実なのに、である。
■国立市民は大丈夫なのか
昨年行われた東京都知事選や兵庫県知事選では、SNSが投票行動を大きく動かしたと言われる。虚実がないまぜの投稿に市民は翻弄されている。
国立の市長選でも、同じようなことがあったのだろうか。私が街頭で応援演説していたら、すぐ近くで男がマイクを使って大音量で話し始め…
MRT(東京都渋谷区)は30以上の企業・団体と連携し、リゾートホテルが集中する沖縄県恩納村で観光客向けに夜間・休日対応の医療サービスに関する実証事業を行う。...
三和製作所(東京都江戸川区)は、発刊している防災・防犯カタログ「LIFEZACK(ライフザック)」掲載の非常用トイレ袋「くるくるトイレ」シリーズから、気軽に携帯できる薄型の「くるくるトイレ フラットプラス 3枚入+防臭袋付」をECサイト「ライフザック」で発売した。価格は税込み(以下同)825円。
持ち運びに便利な薄型設計で、トイレ袋をフラットに折りたたんだ3枚入り。トイレ袋には吸水シートがセットされている。500m㎖の水分を吸収する吸水シートが排泄物をすぐにジェル化する。ひも付きの防臭袋で…
■肝は介護保険事業計画が達成されないこと
田村 介護保険制度では、保険者(市区町村)は3年ごとに介護保険事業計画を策定します。事業計画には、各サービスをどれだけ整備するか、という計画値(整備目標値)が盛り込まれます。計画値は、ニーズ調査に基づく見込み量から算出されます。
当社では施設・居住系サービスについて、第3期(2006~08年度)事業計画から現在の第9期(2024~26年度)まで、計画値と、実際の整備量(都道府県がまとめる)を追いかけています。計画値と実績値をウォッチしているのです。
髙橋 とても貴重なリサーチです。
田村 なんと、第3期以降ずっと、計画値のほぼ7掛けぐらいしか整備できていないんです。達成率が最も高かったのは第7期(2018~20年度)の87.9%で、最低は第8期(2021~23年度)の66.3%でした。計画値そのものも、期を重ねるごとに縮んでいます。
髙橋 高齢者が増え介護保険サービス利用者の数も増えているのに。
田村 ここが一番の肝だと私は思っています。介護保険事業計画は介護保険事業の屋台骨といえます。ところが、ニーズに基づいて計画したにもかかわらず、その7割程度しか整備できない。それはすなわち…
エコナビスタ(東京都千代田区)のSaaS型高齢者見守りシステム「ライフリズムナビ+Dr.」と、BONX(東京都中央区)の現場コミュニケーションシステムの「BONX WORK(ボンクス・ワーク)」が機能連携した。 ライフリズムナビ+Dr.が発報する各種アラート通知が、BONX...
3Sunny(東京都中央区)が提供する医療機関向け業務支援SaaS「CAREBOOK(ケアブック)」の導入件数が2000件を突破した。 CAREBOOKはオンラインでの病院の入退院調整業務を可能にするクラウドサービス。各患者の退院調整の状況把握やタスク管理、必要な集計やレポートの自動出力ができる。...
■供給先行で普及したサ高住
髙橋 サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)が登場したのは2011(平成23)年ですね。当時の厚労省老健局長は、サ高住のコンセプトを“厚生年金受給者が入居できる質の高い高齢者住宅”と説明していました。
ところが、今やサ高住は住宅でなく施設のように扱われ、囲い込みの問題も出てきています。サ高住をどう評価されますか。
田村 サ高住が登場したのは「介護保険安定期」です。サ高住の前身は高専賃で、さらにその前は高優賃でした。これらをベースに2011年、「高齢者の居住の安定確保に関する法律」(高齢者住まい法)を改正し、サ高住が誕生しました。
そもそも高専賃のニーズはそれほど高くなくて、供給量も年間1万戸程度だったんです。ところがサ高住については、1室当たり100万程度という破格の補助金を出しました。この補助金は、土地持ちや、工務店、設計事務所、ハウスメーカーといった人には魅力的で、みんなそこに飛びついて、年間4万~5万戸と、一気に供給が進みました。
つまりサ高住に住みたいというニーズがあったから供給が進んだわけじゃなくて、先に供給サイドに火がついた。造れば目的が達成されるわけですから、造ったあと、入居者の生活支援をどうするか、その発想がないまま…
Magic Shields(静岡県浜松市)は、昨年10月に発売した離床センサーに衝撃吸収性と歩行快適性のあるベッドサイドマットが1つになった新製品「ころやわマットセンサー」無線タイプの発信機の位置を変更してより壊れにくくなったと発表した。
ころやわマットセンサーは患者‧利用者の離床を、内蔵したセンサーシートとナースコールとの連携により重量がかかることで報知して予防する。
いすやベッドからの転落、車いすへの移乗、歩行からの転倒時などには大きく沈み込み…
アシストスーツ協会(東京都中央区)は1月29、30日、名古屋では1年ぶりとなる体験展示会「アシストスーツEXPO in NAGOYA 2025」をウィンクあいち(愛知県産業労働センター)で開催する。...
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