JR東京総合病院(東京都渋谷区)の新病棟「A棟」(地上16階、地下2階、401床)が3月24日に開業するとともに、外来棟「B棟」をリニューアルする。
A棟の1階に医療・介護・福祉に関するさまざまな相談に対応する「患者支援センター」を新設。看護師や医療ソーシャルワーカーが、治療と生活を切れ目なくワンストップでサポートする。
多床室は全て4床室とし、96床を半個室とし、プライバシーや快適性を高める。個室に加えて多床室にも各病室内にトイレを設置する。
各病室に、自然光を活かした採光や部屋ごとの自然換気を導入し、快適な療養環境を整備する。1階の総合受付を中心に、東京の木・多摩産材を使用し、ぬくもりのある空間とする。
感染症対応や重症向け医療の強化へ、陰圧病室や無菌個室を増設し、感染症への対応を強化。救急外来をB棟から移転し、放射線検査処置スペースを拡大することで、さらなる患者の受け入れが可能となる。B棟と同様、免震構造を採用し、地震発生時の被害を抑える。
スタッフが働きやすい病院とするため、ゆったりくつろげる休憩スペースやカフェのような社員食堂など、スタッフ用設備を充実させる。これまで分散していた病院スタッフの執務スペースを集約し、コミュニケーションを取りやすい環境を整える。
A棟の開業と同時に「消化管検査センター」をB棟に移転し、リニューアルオープンする。B棟には手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を導入するなど、急性期を中心とした診療機能を強化する。
なお、A棟の現病棟は今後解体し、跡地には緑豊かな中庭を設置する。2028年春頃に全面オープンする予定だ。