JR東京総合病院の新病棟に「患者支援センター」

2025年 2月 26日

 JR東京総合病院(東京都渋谷区)の新病棟「A棟」(地上16階、地下2階、401床)が3月24日に開業するとともに、外来棟「B棟」をリニューアルする。

 A棟の1階に医療・介護・福祉に関するさまざまな相談に対応する「患者支援センター」を新設。看護師や医療ソーシャルワーカーが、治療と生活を切れ目なくワンストップでサポートする。

 多床室は全て4床室とし、96床を半個室とし、プライバシーや快適性を高める。個室に加えて多床室にも各病室内にトイレを設置する。

 各病室に、自然光を活かした採光や部屋ごとの自然換気を導入し、快適な療養環境を整備する。1階の総合受付を中心に、東京の木・多摩産材を使用し、ぬくもりのある空間とする。

 感染症対応や重症向け医療の強化へ、陰圧病室や無菌個室を増設し、感染症への対応を強化。救急外来をB棟から移転し、放射線検査処置スペースを拡大することで、さらなる患者の受け入れが可能となる。B棟と同様、免震構造を採用し、地震発生時の被害を抑える。

 スタッフが働きやすい病院とするため、ゆったりくつろげる休憩スペースやカフェのような社員食堂など、スタッフ用設備を充実させる。これまで分散していた病院スタッフの執務スペースを集約し、コミュニケーションを取りやすい環境を整える。

 A棟の開業と同時に「消化管検査センター」をB棟に移転し、リニューアルオープンする。B棟には手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を導入するなど、急性期を中心とした診療機能を強化する。

 なお、A棟の現病棟は今後解体し、跡地には緑豊かな中庭を設置する。2028年春頃に全面オープンする予定だ。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

心疾患向けアプリがマイナポータル連携を開始🆕

 医療・ヘルスケア分野のアプリなどを開発するキュアコード(富山市)は、三重大学と共同開発を進める心疾患・心不全患者向けスマートフォンアプリ「ハートサイン」に、マイナポータルとの連携機能を追加した。  この機能により、ユーザーは自身の医療・健康情報をハートサイン内に自動で取り込むことができ、個人の健康管理と医療サポートがより効率的・高度に行えるようになる。...

“ホスピスホーム”分析レポート発行 タムラP🆕

 高齢者住宅のデータベースとコンサルティングを提供するタムラプランニングアンドオペレーティング(田村明孝社長)は、ホスピスホーム(同社は「緩和ケアホーム」と呼称)の実情に関する分析レポートを今月発行した。
 
 近年、入院期間短縮が促進され、医療機関以外の場所への訪問看護サービス需要が増大している。訪問看護の報酬は介護保険か医療保険から給付され(下図)、要介護・要支援認定者は介護保険が優先する。
 
 要介護・要支援認定者が医療保険で訪問看護サービスを受けるには、特定の病気・状態(末期がんや人工呼吸器使用など)に該当し主治医の指示が必要だ。

機内で座位姿勢を支えるベルトを共同開発

 ダイヤ工業(岡山市)と日本航空は、座位保持が困難な人や補助を必要とする人の座位姿勢をサポートするサポートベルトを共同開発し、運用を開始した。体幹を保つことができない人でも、この製品を装着することで座位姿勢を固定でき、空の旅を快適に過ごすことができる。
 
 座席のシートベルトを着用した状態で、上半身を座席に固定する。特に、身体が不自由な人や病気・ケガなどの理由により座位を保つことが困難で、補助が必要な人を対象としている。
 
 「ベストタイプ」と「ベルトタイプ」の2種類あり、体の状態に合わせて利用する。ベストタイプはベストのように着用し、前面(胸側)にあるバックルを締める。ベルトを座席の後ろで交差させた後、前面で面ファスナーを留める。腕を通すことが難しい場合には、左右別々にして、片方ずつ着用することもできる。

病院と患者をつなぐアプリの提供開始 ユカリア

 ユカリアは病院と患者のコミュニケーションを支援する、AIを活用したアプリ「ユカリアメルジュ」のサービス提供を開始した。  外来・入院・退院後の各シーンで患者・家族と病院をつなぎ、情報提供や各種説明をサポートすることで、医療従事者の負担軽減と患者の理解促進を目指す。  主な機能にはワクチンや検診の案内、治療内容の説明、術後のリハビリやセルフケアの方法の提供が含まれる。初診後すぐに案内を行い、入院前や退院後のフォローアップを行うことで、患者の治療体験を向上させる。...

すい臓がんなど早期発見へ MRI検査サービスを拡大

 ユカリアの完全子会社であるスマートスキャンは、MRI検査サービス「スマート脳ドック」を導入している一部施設に提供中の「がんドック」のメニューを順次拡大する。  これにより、進行するまで自覚症状が乏しく、発見が遅れがちなすい臓がん、前立腺がん、子宮・卵巣がんの早期発見にも対応できるようになる。...

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(6月23-29日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS