自動車・二輪車の販売、キャンピングカー事業などを展開するTCL(名古屋市)は、アウトドアだけでなく、介護や災害時の備蓄にも最適な「折り畳み式簡易トイレ(仮称)」を開発した。
パイプ椅子のように折り畳めて、コンパクトに保管・使用できる。「おしり洗浄機能」を搭載しているため、これまでの簡易トイレで実現が難しかった「簡易性」と「快適性」を両立させた。
洗浄機能は通常電源(AC100V)以外にモバイルバッテリーでも作動し、屋外など電源が確保しにくい環境でも使える。また、ペットボトルに入れたお湯を使えば温水で洗浄できる。
トイレの衛生面への不安により、水分や食品摂取を控えることで、栄養状態の悪化や脱水症状、エコノミークラス症候群などの健康障害を引き起こすおそれがある。このため、アウトドアや災害時でも、衛生的で快適なトイレ環境を整えることは重要だ。
同社はキャンピングカービルダーとしての知見や防災・減災に関わる商品開発で得たヒントを活かし、アウトドアや災害時のトイレ事情を改善したいという考えから、このトイレを開発した。
なお、同社は東京消防庁や総務省消防庁に小型救助車両を納めているほか、誰でも簡単に初期消火が行える「ファイヤーショーカスティック」、キャンピングカーの車中泊避難に向けた「SONAEシリーズ」、緊急避難場所として活用できる組み立て式ハウス「EZDOME HOUSE」など防災関連事業にも注力している。