エーザイグループのテオリア・テクノロジーズは、在宅で家族の介護を行う人を支援する対話型AIパートナー「ヨルニモ」アプリ版の提供を開始した。アプリ版公開を記念し、期間限定ですべての機能を無料で体験できるキャンペーンを今年夏まで実施する。
同社は昨年10月に「ヨルニモ」LINE版をリリースした。その利用ログの分析から、介護者が日中の仕事を終えた夜9時以降の深夜帯に利用が集中する傾向があることが明らかとなった。
この時間帯は既存の相談窓口が閉まる支援の空白地帯で、LINE版は多くの介護者にとって孤独を癒やすよりどころとなっていることが分かった。
一方で、新たなニーズも顕在化した。日々のケア状況を記録・可視化し、中長期的に自己の心身をケアすること。それを形にするため、アプリ版を開発することになった。アプリ版では、LINE版の強みを継承しつつ、介護者自身が自分をケアするための機能を大幅に拡充した。
「なぜ私だけが」という思考が固定化しやすい介護生活で、自分自身の感情や受け止め方の傾向を客観視するための機能を実装した。出来事・感情・行動を記録し、AIと対話しながら整理することで心の負荷を軽くする。思考傾向を分析し、レポートとして俯瞰できるようにした。
また、AIが人の知恵を媒介する存在となり、介護者同士の工夫を匿名で共有し、必要なタイミングで必要な知恵を届ける「実践知の共有機能」も実装している。