手指リハビリ支援システムで共同特許 SACRA

2025年 1月 1日

 桜十字グループの先端リハビリテーションセンターSACRA(サクラ)が脳卒中や脊髄損傷などによる手指の麻痺を改善することを目的に、北九州市立大学と共同開発した「手指リハビリテーション支援システムNarem(ナレム)」が共同特許を取得した。

 ナレムは従来の手指リハビリ法とはまったく異なり、動く方の手指の動作を「LEAP MOTION」で取得し、システムが関節ごとの細微な動作を解析して左右対称に動きをコピー、空圧制御グローブが瞬時に動きを再現するというもの。

 これにより、動く方の手指と同じ動作を、ほぼ同時に麻痺した手指に行わせることができる。細かな動きを要する手指麻痺は、これまで効果的な治療法が確立されていなかったが、ナレムでは手指特有の関節ごとの細微な動きの再現が可能なため、従来の治療法を上回る効果が得られると期待されている。

 また、麻痺した方の手指の動きをモニターで視認することで、運動の意図と結果を視覚的に照合することが可能となり、主体的に動かしていると脳が錯覚、それらの連続的な刺激が脳を活発化させ、より回復へと近づけることができる。

 さらに、従来の手指リハビリ療法では1回のリハビリで6時間かかったり、セラピストの介助が必要だったりするが、ナレムは短時間で1人でも行うことが可能なため、時間や介助者の制限に捉われることなくリハビリを行うことができる。検証の結果、1回30分、週2回程度の使用でも効果が認められた。

 発症からの時間に関わらず有効だという点も特徴だ。通常、リハビリは行うタイミングが重要だとされているが、ナレムでは回復期だけでなく、発症から時間が経過した維持期脳卒中患者でも一定のリハビリ効果が得られることが証明されている。

 SACRAは全国でも珍しい病院内にある研究機関で、各種教育機関や民間企業、研究者らと協働して、リハビリテーションアプローチの新しい価値を創出すべく、共同事業・共同研究を進めている。

手指リハビリ支援システム本文用

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

高齢者見守り技術の有効性を英国の自治体が実証🆕

 エネルギーAI企業インフォメティス連結子会社のインフォメティス・ヨーロッパは、ロンドンの自治体で実施された高齢者向け見守り実証で、同社のAI電力データ解析技術が生活行動の変化検知に有効であるとの評価を受けたことを発表した。  電力データから生活行動を解析する同社のNILM技術が、プライバシーを損なうことなく高齢者の生活変化を把握できる点が評価された。  実証は英国の自治体であるレッドブリッジ・ロンドン自治区の3つの高齢者介護施設で12カ月間実施され、結果が公式ページで公表された。...

在宅介護者を支援する「ヨルニモ」アプリ版開始🆕

 エーザイグループのテオリア・テクノロジーズは、在宅で家族の介護を行う人を支援する対話型AIパートナー「ヨルニモ」アプリ版の提供を開始した。アプリ版公開を記念し、期間限定ですべての機能を無料で体験できるキャンペーンを今年夏まで実施する。  同社は昨年10月に「ヨルニモ」LINE版をリリースした。その利用ログの分析から、介護者が日中の仕事を終えた夜9時以降の深夜帯に利用が集中する傾向があることが明らかとなった。...

「カイポケ訪問看護」の導入事業所が7000件突破

 エス・エム・エスは訪問看護経営支援サービス「カイポケ訪問看護」の累計導入事業所数が全国の訪問看護ステーションの3分の1以上にあたる7000件を突破したと発表した。  カイポケ訪問看護は電子カルテやレセプト機能に加え、会計、経営管理、勤怠管理、給与計算などICTを活用した多様な支援を行っている。  月額定額制のシンプルな料金体系により、サービスの利用者が増えても、システム利用に関する訪看ステーションのコスト負担が増えないのも特長で、これら機能の網羅性や料金のわかりやすさも導入件数増加の要因と同社では話している。...

清拭料など高齢者向け2製品を発売 サラヤ

 サラヤはシニアケアの総合ブランド「サラヤスマイルズ」から「ドライシャンプー」と「うるおい清拭料」を発売した。
 
 ドライシャンプーはパラベン・着色料無添加の低刺激処方で、入浴できない時も水なしでさっぱり洗うことができる。
 
 頭皮保護成分「甘草エキス(グリチルリチン酸ジカリウム)」配合し、天然由来の洗浄成分を採用して頭皮と髪を優しく洗浄する。弱酸性でpHバランスを保ち、乾燥しやすい高齢者の頭皮環境を整える。

尿監視支援システムを医療向けに販売 OKI

 OKIはウロバッグの尿量をデジタルで自動測定・記録できる尿監視支援システム「ウロミル」を医療機関向けに販売する。ICUなど尿量管理が必要な病院現場で尿量確認作業を自動化し、看護負担の軽減と記録の標準化を支援する。
 
 リアルタイムモニタリングと尿量変化を迅速に通知するアラート機能により患者状態の早期把握を可能にし、医療現場の安全性向上に貢献する。ベッド周辺の限られたスペースでも他の機器の妨げにならないコンパクトな設計と、直感的に使える操作性を両立した。
 
オープンのRPAツール「BizRobo!」と連携することで、電子カルテシステムなどへの尿量データの自動記録に対応し、手入力に伴う負担軽減と情報の正確性向上に寄与する。

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(4月6-12日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS