介護のDXへノバケアと協業 コニカミノルタ

2022年 11月 9日

 

 ノバケアとコニカミノルタは、ノバケアの自立支援介護リハビリAIとコニカミノルタの「HitomeQ(ひとめく)ケアサポート」のシステム連携を進める。

 この連携により、病院や介護施設のリハビリ室・検査室でのADL評価のみで策定するリハビリプランから、テレビやテーブルなどのADL阻害要因が共存する実際の生活空間でのADL評価に基づくリハビリプランを策定することが可能になる。

 自動アセスメントとそれに基づくケア・リハビリ計画の策定は、介護施設や病院のリハビリでのDXにつながり、大幅な効率化を実現することが考えられる。

 ノバケアは誰がリハビリメニューを作成しても高い効果が得られるよう、自立支援介護リハビリAIを開発してきた。

 利用者のADL評価の指標であるバーセルインデックス(BI)を入力することで、最適なリハビリメニューの提案と、リハビリメニューを実施した際に到達するADLの予測を行う。

 これにより、リハビリの実施によって利用者が得られる、近未来の生活像も具体化し、利用者のリハビリへの意欲を高める効果も期待できる。

 HitomeQケアサポートは居室の天井に備え付けた行動分析センサーで入居者の行動を解析し、介護スタッフのスマートフォンに映像とともに通知する。

 転倒事故発生時のエビデンス映像の自動記録、ケア実施後すぐにスマートフォンで簡単入力できるケア記録などの機能を備えている。

 さらに、コニカミノルタは天井の行動分析センサーの映像を画像処理することで、毎日24時間、入居者の居室内での行動を数値化して蓄積するとともに、ベッド周りの姿勢推移から歩行や移乗といった身体機能のアセスメントを自動で行う機能を開発した。

 これにより、歩行速度や活動量といった行動指標を日常的・連続的にとらえて比較したり、アセスメント結果の推移を確認したりすることで、生活空間における小さな変化を発見できる。

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 要介護・要支援認定者が医療保険で訪問看護サービスを受けるには、特定の病気・状態(末期がんや人工呼吸器使用など)に該当し主治医の指示が必要だ。

機内で座位姿勢を支えるベルトを共同開発

 ダイヤ工業(岡山市)と日本航空は、座位保持が困難な人や補助を必要とする人の座位姿勢をサポートするサポートベルトを共同開発し、運用を開始した。体幹を保つことができない人でも、この製品を装着することで座位姿勢を固定でき、空の旅を快適に過ごすことができる。
 
 座席のシートベルトを着用した状態で、上半身を座席に固定する。特に、身体が不自由な人や病気・ケガなどの理由により座位を保つことが困難で、補助が必要な人を対象としている。
 
 「ベストタイプ」と「ベルトタイプ」の2種類あり、体の状態に合わせて利用する。ベストタイプはベストのように着用し、前面(胸側)にあるバックルを締める。ベルトを座席の後ろで交差させた後、前面で面ファスナーを留める。腕を通すことが難しい場合には、左右別々にして、片方ずつ着用することもできる。

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