「眠りCONNECT」が在宅でも利用可能に🆕

2025年 10月 15日

 パラマウントベッドは介護施設向けに販売してきた見守り支援システム「眠りCONNECT」に、新たに在宅療養環境でも利用できるラインアップを追加した。これにより、Wi-Fi環境が整っていない介護施設や自宅などでも使えるようになった。

 眠りCONNECTは、体動センサーの「眠りSCAN」を中核とした、利用者の睡眠状態などを遠隔で確認できるシステム。2023年10月から介護施設を中心に提供を開始し、契約介護施設数は25年3月時点で600施設以上に拡大している。

 従来は、眠りSCANで測定した情報がWi-Fi通信で施設内のローカルサーバーに集約される仕組みだったため、利用は施設内に限られていた。

 新サービスでは、携帯電話と同様にSIMカードを内蔵した「モバイルデータ通信ユニット」と眠りSCANを接続するだけで通信が可能となる。取得した情報はクラウドサーバーに集約されるので、外出先でも専用アプリ「Viewer」を通じて情報の確認や各種設定が容易に行える。

 機能面では、従来通り眠りSCANを利用者のマットレスや布団の下に設置するだけで、睡眠状態や心拍数、呼吸数などをリアルタイムモニター画面で確認できる。

 眠りCONNECTは覚醒や起き上がり、離床などの利用者の現在の状態を色と形で識別する。状態変化や心拍数・呼吸数があらかじめ設定した閾値を一定時間超えた場合、端末に通知する。利用者ごとに状態変化からの経過時間も表示でき、利用者状況に合わせた適時適切なケアサービスの提供につながる。

 また、睡眠や覚醒、離床情報だけでなく、在床時の呼吸数・心拍数も継続的に確認でき、この日誌データを分析することで、利用者ごとのケア改善や効果検証にも活用できる。

 さらに、利用者の呼吸日誌・心拍日誌のデータをクラウドサーバーでAIが毎日自動分析し、前夜の日誌データが普段のデータから変化している場合、リアルタイムモニター画面で通知する機能もある。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

移乗機構付き車いす「Lifmy」開発 ジャトコ🆕

 自動車部品メーカーのジヤトコ(静岡県富士市)は移乗機構付き車いす「Lifmy(リフミィ)」を開発した。
 
トイレでの着脱衣や便器への移乗といった、より繊細な介助が求められる場面でも、介護の負担を抑えながら、利用者の自立を支える。
 
 ベッドでの立ち上がりから車いすへの乗り移り、座るまでの動作を科学的に分析し、安全性に配慮した独自設計の機構を搭載した。これにより、利用者が自立した動作が行えるようサポートし、介護する人の身体的負担を軽減する。
 
 安定感に優れた座面機構によって、座ったまま安全・快適に移動できるとともに、転倒リスクの軽減に配慮した設計とした。

「よぶぞー」の累計アプリ会員登録が1万人突破

 IT FORCEが提供する、日本初の介護タクシー予約アプリ「よぶぞー」の累計アプリ会員登録数が1万人を突破した。  介護タクシーは日時や迎車場所だけでなく、身体の状態に応じた器具、介助の有無などの確認が必要なため予約が複雑で、従来は電話予約が主流だった。さらに、同社の調べによると、配車までの平均通話時間は7〜15分、電話回数が2.5回と、予約が取りにくいことが課題となっていた。...

約7割の病院が赤字に 6病院団体による調査

 6病院団体(日本病院会・全日本病院協会・日本医療法人協会・日本精神科病院協会・日本慢性期医療協会・全国自治体病院協議会)は、2024年度診療報酬改定後の病院の経営状況について、各会員を対象に、緊急調査を実施した。  1816病院から得た回答の結果、医業利益(営業利益)が赤字病院の割合は69.0%、経常利益の赤字病院の割合は61.2%となったことが分かった。  同調査では、その要因として①人件費・物価の高騰②医療費価格③利益悪化による赤字の拡大を挙げている。...

茨城の特養など最高賞 働きやすい職場づくりで

 「令和7年度 介護職員の働きやすい職場環境づくり内閣総理大臣表彰及び厚生労働大臣表彰」の最高賞である内閣総理大臣表彰に茨城県の「特別養護老人ホームもくせい」と神奈川県の居宅介護支援事業所「トライドケアマネジメント」が選ばれた。  もくせいはシートセンサー型見守り機器を再活用したことや、男性職員の育児休暇と外国人職員の長期休暇の取得を可能にしたことがなどが評価された。...

認知機能低下リスク軽減へ エーザイなどが連携

 エーザイとRehab for JAPAN、日清医療食品は、高齢者の低栄養状態や認知機能低下のリスク軽減に向けた連携を開始した。  連携の第1歩として、3社は介護保険が適用される、デイサービスの利用者に対する「栄養アセスメントサービス(栄養加算)」の実証実験を行う。同加算は、管理栄養士と介護職員らが連携し、利用者ごとの低栄養状態のリスクや解決すべき課題を把握するもの。...

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(10月6-12日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS