ユカリアの完全子会社であるスマートスキャンは、MRI検査サービス「スマート脳ドック」を導入している一部施設に提供中の「がんドック」のメニューを順次拡大する。
これにより、進行するまで自覚症状が乏しく、発見が遅れがちなすい臓がん、前立腺がん、子宮・卵巣がんの早期発見にも対応できるようになる。
対象部位をMRIで撮像し、腫瘍性病変の有無をチェックする。MRIを使用することで、比較的身体に負担をかけずに検査を行うことができる。ウェブ予約から結果返却までオンラインで完結する。費用はいずれも保険適用外で、2万7000円(税込み2万9700円)。
すい臓がんについては、健診の腹部エコーではすい臓全体の把握が困難なケースがあるが、全体像を把握できる腹部MRI検査により早期発見が期待できる。腹部MRI検査の中でも、すい管や胆管の描出が可能なMRCP検査を行うことで、すい胆管がんの早期発見も可能になる。
男性用の骨盤内がんドックでは、前立腺を含む骨盤内の腫瘍性病変の有無をMRI検査により撮像し、異常個所をチェックする。女性用の骨盤内がんドックでは、子宮や卵巣を含む骨盤内をMRIで撮像し、がんなどの異常箇所を検査する。がんだけでなく、子宮筋腫や子宮内膜症もチェックする。
スマート脳ドックは医療機関のMRIやCTの非稼働時間を活用することで、全国の消費者がリーズナブル・短時間で受診可能なシェアリングエコノミー事業「スマートドック」の主要サービス。スピーディーな検査と継続しやすい価格で、3月現在で累計15万4000件の検査を実施している。