RPA活用で済生会2病院が年2000時間の業務を自動化🆕

2024年 11月 4日

 ヒューマンリソシア(東京都新宿区)は、同社がRPA(ロボットによる業務自動化)導入・利活用を支援する東京都済生会中央病院(同港区)と済生会向島病院(同墨田区)で、合計で年間約2000時間の業務自動化を実現したと発表した。

 同社は総合人材サービス会社で、医療機関向けの人材派遣・業務受託・DXソリューション活用支援サービスを展開している。

 RPAの代表的な機能は、人がパソコン上で日常的に行っている作業を、人が実行するのと同じ形で自動化するもの。このため、RPAの導入が著しい効果をもたらすのは、単純な作業を定型的・繰り返しで行う作業である。

 DXの推進を掲げる済生会グループでは、その取り組みの第一歩として、同グループの東京都支部に所属する中央病院と向島病院に、RPAソリューション「WinActor」を同社から導入した。

 2023年の導入後、同社のRPA研修やサポートを活用し、様々な事務業務のRPA化に取り組むとともに、院内での活用を拡げる工夫を重ねた結果、両院合計で年約2000時間の業務自動化を実現した。

 中央病院では8部門で17の業務を自動化し、年間約1300時間の削減効果が出たほか、人的ミスによる職員の精神的負担の軽減、業務の見直し・標準化の契機になった。

 向島病院では3部門で年間600時間超の削減効果のほか、事務作業増大に対しRPAを活用することで、外部委託費の削減にもつながった。

 今後、同社は医療機関向けのRPA利活用支援サービスの提供を拡大し、3年間で50の医療機関への導入をめざしている。

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 同病院では2020年4月から全職員300人がチャットワークを利用しており、22年11月に医療・看護体制の見直しに際し、チャットワークの利用方法をアップデートし、申し送りなど日々の業務連絡への本格活用を開始した。調査は同年10月から24年9月末まで実施した。
 
 まず、以前は医師や看護師、その他スタッフ間での情報共有や勤務交代時の申し送りなどを口頭や電話、紙で行っていたのに対し、院内の主な連絡手段をチャットワークに変更した。
 
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