AssistMotion(アシストモーション)は福島県いわき市でロボットウォーキングの実証実験を行っている。高齢者の加齢による歩行速度の減少、筋力低下を予防して健康寿命を延伸させることが目的。
70歳以上の8人が参加し、歩行トレーニングロボット「curara(クララ)」を使うグループと使わないグループに分けてウォーキング実験を行う。
実施期間は12月5日~23日で、3週間のウォーキングによる歩行状態の変化を比較し、ロボットウォーキングの有効性を検証する。
今回の取り組みは福島イノベーション・コースト構想推進機構(イノベ構想)の「Fukushima Tech Create」に採択されたプロジェクトの一環として行われている。
イノベ構想は東日本大震災と原子力災害によって失われた浜通り地域など(イノベ地域)の産業を回復するため、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクト。
Fukushima Tech Createではイノベ地域で起業・創業を目指す優れた事業シードを発掘し、事業化に至るまでのさまざまな支援を行っている。
curaraは昨年12月に発表し、軽量で装着が容易なリハビリ歩行訓練用ロボットとして使われてきた。
現在、このロボットをリハビリ訓練だけでなく、高齢者のウォーキングを支援するロボットとしても活用できるよう、研究開発を進めている。
高齢者にあったウォーキングを行うことで、健康寿命の延伸につなげ、要介護者を1人でも減らすことを目指す。