高齢者対象にロボットウォーキングの効果検証

2022年 12月 9日

 AssistMotion(アシストモーション)は福島県いわき市でロボットウォーキングの実証実験を行っている。高齢者の加齢による歩行速度の減少、筋力低下を予防して健康寿命を延伸させることが目的。

 70歳以上の8人が参加し、歩行トレーニングロボット「curara(クララ)」を使うグループと使わないグループに分けてウォーキング実験を行う。

 実施期間は12月5日~23日で、3週間のウォーキングによる歩行状態の変化を比較し、ロボットウォーキングの有効性を検証する。

 今回の取り組みは福島イノベーション・コースト構想推進機構(イノベ構想)の「Fukushima Tech Create」に採択されたプロジェクトの一環として行われている。

 イノベ構想は東日本大震災と原子力災害によって失われた浜通り地域など(イノベ地域)の産業を回復するため、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクト。

 Fukushima Tech Createではイノベ地域で起業・創業を目指す優れた事業シードを発掘し、事業化に至るまでのさまざまな支援を行っている。

 curaraは昨年12月に発表し、軽量で装着が容易なリハビリ歩行訓練用ロボットとして使われてきた。

 現在、このロボットをリハビリ訓練だけでなく、高齢者のウォーキングを支援するロボットとしても活用できるよう、研究開発を進めている。

 高齢者にあったウォーキングを行うことで、健康寿命の延伸につなげ、要介護者を1人でも減らすことを目指す。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

睡眠解析の見守りシステムを新潟の施設が導入

 社会福祉法人愛宕福祉会(県新潟市北区)は、エコナビスタ(東京都千代田区)の睡眠解析技術をベースにしたSaaS型高齢者施設見守りシステム「ライフリズムナビ+Dr.」を採用した。  導入したのは特別養護老人ホーム「大山愛宕の園」全100床、同「坂井愛宕の園」全29床、養護老人ホーム「松鶴荘」全80床、介護付きホーム「木崎愛宕の園」全50床、グループホーム「さかい」全18床、同「きざき」全18床、看護小規模多機能ホーム「さかい」短期入所9床の合計7施設304。...

脳ドック用AIプログラムを徳洲会が導入

 ブレインヘルスケア領域の医療AIスタートアップSplink(東京都港区)が開発・提供する脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging」が、徳洲会湘南鎌倉総合病院予防医学センター(鎌倉市)に導入される。徳洲会グループが同プログラムを導入するのは初めて。  Brain Life Imagingは、目視による確認では難しい海馬を解析する。一般的な脳ドックは脳腫瘍・脳萎縮の程度、過去に生じた無症候脳卒中などを測定するが、同プログラムは脳MRIから海馬体積・海馬年齢を測定する。...

転倒転落予測システムを単独販売に FRONTEO

 FRONTEO(東京都港区)は転倒転落予測AIシステム「KIBIT Coroban」の単独販売を開始した。  同製品は電子カルテに記載された看護記録を、自社開発AIのKIBITが解析して入院患者の転倒転落リスクを予測し、転倒・転落の発生する可能性のある患者についてアラートを発報するシステム。  医療スタッフの負担を増やすことなく、従来の転倒・転落リスクアセスメントシートと同等の精度で予測が可能である点が評価され、中規模病院から大学病院まで多様な医療機関で導入されている。...

「スマートベッドシステム」がスマホと連携

 パラマウントベッドの「スマートベッドシステム」とフロンティア・フィールドの医療機関向けスマートフォン「日病モバイル」が6月1日から連携する。  スマートベッドシステムは各センサーから得られた睡眠・覚醒、呼吸数、心拍数などの情報を集約し、ベッドサイドやスタッフステーションの端末に表示する。  また、電子カルテシステムをはじめとする医療情報システムや各種測定機器と連携することで患者情報の一元管理を実現し、医療従事者の記録業務の負担を低減する。  パラマウントベッドは昨年5月からCVC ファンド「PARAMOUNT BED...

公立七戸病院にリアルタイム遠隔医療システム

 青森県七戸町の公立七戸病院は、ウィーメックス(東京都渋谷区)のリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を県内の医療機関で初めて導入する。
 
 併せて、同社が「企業版ふるさと納税」制度を活用し、七戸町と東北町に「Teladoc HEALTH Viewpoint」7台と「Teladoc HEALTH Mini Cart」1台を寄付する。
 
 Teladoc HEALTHは専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインでつなぐ、リモート操作が可能なリアルタイム遠隔医療システム。超音波診断装置などの周辺医療機器と接続し…

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(5月6日-12日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS