大手食品メーカーの協賛で子育て家庭を食支援

2022年 1月 13日

 認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区)と伊藤忠商事グループの総合食品卸売である日本アクセスは、子育て支援団体を通じて全国の子育て家庭へ食支援を行う取り組み「こどもフードアライアンス」のトライアル実施を、1月下旬から行う。

 大手食品メーカー各社の協賛を得て、フローレンスの連携団体である一般社団法人こども宅食応援団に加盟する全国65団体を通じ、1万世帯相当の食品配送を予定している。

 全国のこども宅食実施団体はこれまで、こども宅食応援団が提供する助成や物品のほか、団体ごとに必要な食品を購入・寄付により調達してきた。しかし、限られたスタッフや財源の中で、食品の安定確保や寄付企業との接点づくりに困難を抱える団体も多い。

 今回実施するこどもフードアライアンスは、複数の食品メーカーから提供される食品を一括集約し、全国のこども支援団体に分配する。

 寄付食品を一括集約することで、全国の子育て支援団体の食品調達をサポートし、企業各社にとっても自社商品の提供を行いやすくなり、SDGsへの取り組みを促進させることができる。

 第1弾となる取り組みでは、日本アクセスが各食品メーカーに協賛を募り、趣旨に賛同したメーカー各社が提供する食品をフローレンスが東京で一括集約し、こども宅食応援団の連携先団体へ配送する。配送にかかる費用は日本アクセスがサポートする。

 協賛するメーカーは味の素AGFやエスビー食品、佐藤食品、日清食品ホールディングス、ネスレ日本、はごろもフーズ、マルハニチロ、UCC上島珈琲など14社。

 今後はこの取り組みの実施検証を行いながら、食品メーカー各社からさらなる賛同を募り、取り組みを継続・拡大していく予定だ。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

NTTが上越市の介護事業所で56%の業務効率化を実証🆕

 上越5e協議会と丸互(新潟県上越市)、NTT東日本は、2024年8月から25年3月まで上越市の複数の介護事業所で「tsuzumi」を活用した業務効率化を目的とする実証事業を行い、業務効率を56%向上させることに成功した。  tsuzumiはNTTが開発した、軽量でありながら世界トップレベルの日本語処理性能を持つ大規模言語モデル(LLM)。同グループでは、これを使った商用サービスを24年3月に開始した。...

遠隔リハビリ実現へ 上肢・肩甲骨運動データ公開🆕

 NEDOが進める「人工知能活用による革新的リモート技術開発事業」で、産業技術総合研究所(産総研)と京都大学、東京大学、セイコーエプソン、エブリハは、遠隔でリハビリテーションができる社会の実現に向けて、上肢・肩甲骨運動に特化した世界初のオープンデータセットを公開した。  同事業では、リハビリ利用者がリハビリやトレーニングを継続する上で直面するさまざまな課題に着目し、各リハビリプロセスを遠隔で実現するリモート技術基盤のプロトタイプの開発を進めてきた。...

耳を塞がない「軟骨伝導ヘッドセット」を発売

 サイエンスアーツ(東京都渋谷区)はオーディオテクニカ(東京都町田市)と共同開発した、耳を塞がない軟骨伝導ヘッドセット「Buddycom Open(バディコムオープン)」の販売を開始した。
 
 介護・医療・小売業界向けに設計され、現場でのスタッフ間の連携を強化しながら、周囲の音をしっかりと聞き取れるのが特長。
 
 従来のインカムイヤホンは耳を塞ぐため、入居者の小さな声や異変を聞き取りにくくなるという課題があった。また、有線イヤホンは業務中に引っかかるリスクがあり、現場での動きやすさを妨げる要因となっていた。
 
 Buddycom Openは、オーディオテクニカと連携し、快適な装着感と優れた音質を両立した。耳を塞がない構造により、入居者の声やナースコール、緊急アナウンスを聞き逃さずに…

介護記録とセンサー情報を統合するソフトが連携

 カナミックネットワーク(東京都渋谷区)の介護記録ソフト「カナミッククラウドサービス」と、トライト(東京都品川区)のグループ会社であるbright vie(愛知県名古屋市、ブライト・ヴィー)のさまざまなバイタル・見守りセンサーのデータを取得・分析する「ケアデータコネクト」が連携した。
 
 介護施設では業務効率化の取り組みの一環として、バイタル・見守りセンサーなどさまざまなセンサー群が使われている。
 
 しかし、IoT機器を複数利用することにより、どの情報を確認すればいいのかわからないという問題や、センサー情報の確認をした上でケアを行う際に記録に手間がかかるなど…

LINE WORKSと北見赤十字病院が連携協定

 LINE WORKS(東京都渋谷区)は、北海道北見市の北見赤十字病院と、オホーツク三次医療圏を中心とした地域貢献に関する包括的な連携・協力を推進するための連携協定を締結した。
 
 北見赤十字病院を含めた地域の医療機関との連携に「LINE WORKS」を活用し、診療と患者対応、患者の紹介や転院などの相談を行う。
 
 また、地域の介護・福祉施設間と医療機関間の連携にもLINE WORKSを通じて、患者対応の相談、患者の紹介・施設入所などの問い合わせを行う。医療機関内や介護・福祉機関内での各種情報共有ツールとしても活用する。

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(4月14-20日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS