認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区)と伊藤忠商事グループの総合食品卸売である日本アクセスは、子育て支援団体を通じて全国の子育て家庭へ食支援を行う取り組み「こどもフードアライアンス」のトライアル実施を、1月下旬から行う。
大手食品メーカー各社の協賛を得て、フローレンスの連携団体である一般社団法人こども宅食応援団に加盟する全国65団体を通じ、1万世帯相当の食品配送を予定している。
全国のこども宅食実施団体はこれまで、こども宅食応援団が提供する助成や物品のほか、団体ごとに必要な食品を購入・寄付により調達してきた。しかし、限られたスタッフや財源の中で、食品の安定確保や寄付企業との接点づくりに困難を抱える団体も多い。
今回実施するこどもフードアライアンスは、複数の食品メーカーから提供される食品を一括集約し、全国のこども支援団体に分配する。
寄付食品を一括集約することで、全国の子育て支援団体の食品調達をサポートし、企業各社にとっても自社商品の提供を行いやすくなり、SDGsへの取り組みを促進させることができる。
第1弾となる取り組みでは、日本アクセスが各食品メーカーに協賛を募り、趣旨に賛同したメーカー各社が提供する食品をフローレンスが東京で一括集約し、こども宅食応援団の連携先団体へ配送する。配送にかかる費用は日本アクセスがサポートする。
協賛するメーカーは味の素AGFやエスビー食品、佐藤食品、日清食品ホールディングス、ネスレ日本、はごろもフーズ、マルハニチロ、UCC上島珈琲など14社。
今後はこの取り組みの実施検証を行いながら、食品メーカー各社からさらなる賛同を募り、取り組みを継続・拡大していく予定だ。