実証試験に使う自動運転シャトルバス
湘南鎌倉総合病院や湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)など5者は、12月4~26日の土・日曜日に、「医療と移動」に着目した自動運転の実証実験を湘南アイパークで行う。
参加するのは2者のほか三菱商事・三菱電機・マクニカで、神奈川県産業労働局が支援、藤沢市・鎌倉市が後援する。
湘南アイパーク・神奈川県・藤沢市・鎌倉市・湘南鎌倉総合病院の5者は、2019年5月に村岡・深沢地区におけるヘルスイノベーション最先端拠点形成を目指して、覚書を締結した。
その実現に向け、「次世代健康管理」「ヘルスケアMaaS」「スポーツ振興」を3つの研究分野に掲げ、さまざまな実証実験を進めている。ヘルスケアMaaSとは、ヘルスケアを志向したシームレスな移動システムを構築し、人々の健康的な生活を支えること。
今回の実証実験は、ヘルスケアMaaSの「医療と移動」分野に関するもので、住民や患者に寄り添ったテクノロジーを開発できるような研究データの蓄積を行いながら、「医療×移動の未来」を地域住民に体感してもらう。
実証実験では、湘南アイパークが実験会場を提供し、湘南鎌倉総合病院・三菱商事・三菱電機・マクニカの4社が自動運転車の運行とヘルスケアソリューションを提供する。
自動運転シャトルバスは自宅から病院への移動を想定して、湘南アイパークを自動運転で周遊する。車室内ではバイタルセンシング技術を使い、乗客の心拍数や血圧、体温などを計測し、病院とリモート接続したデジタル問診を模擬的に実施する。
これにより、通院などでの患者の移動時間の有効活用や病院の生産性の向上などを調査し、有用性を検証していく。