総務省が6月25日に発表した国勢調査の速報値によると、2020年の外国人を含む日本の総人口は1億2622万6568人で、5年前の前回調査に比べ86万8177人減少した。ただ、減少率は0.68%減で、外国人が増加したことなどで、前回より減少幅が縮小している。
都道府県別では、前回から人口が増えたのは東京・千葉・埼玉・神奈川・愛知・滋賀・大阪・福岡・沖縄の9都府県で、増加数では東京が54万9425人増と最も多く、次いで神奈川の11万4197人、埼玉の8万302人と続いた。増加率では東京4.07%、沖縄2.43%、神奈川1.25%の順となっている。
一方、人口減となった38道府県のうち、最も減少数が多かったのは北海道の15万2848人で、以下、新潟県の10万1906人、福島県の7万9841人。減少率では秋田県のマイナス6.16%が最も大きく、次いで岩手県の5.34%、青森県の同5.32%の順だった。
これらの結果から、首都圏を中心に大都市圏で人口が増加する一方、北海道・東北で減少傾向が大きいことが明らかになった。