東京都武蔵野市の笹井肇前副市長(「医療と介護2040」でインタビューを連載中)が市内の医療・介護関係者に呼びかけて立ち上げた「武蔵野地域包括ケア研究会」は2023年10月、提言書「“まちぐるみの支え合い”武蔵野市版地域包括ケアの深化と推進のために」を公表した。
研究会は1月、武蔵野市の地域包括ケアの深化と推進を目指し、現場の意見を行政に反映させるため発足した。
月1回の定例会を重ね、「現場から見た武蔵野市の地域包括ケアの現状と課題」「武蔵野市における総合事業・介護予防の現状と課題」「次期介護保険制度改正について」などのテーマについて議論してきた。
提言書はその成果をまとめたもので、
・65歳になったら介護や医療を学ぶ仕組みをつくる
・子育てや孫育ての経験のある高齢者が子育て家庭をサポートする仕組みが考えられないか
・市や地域包括支援センターなどが通所・居住系サービス事業所に出向く『出前型サービス説明会・相談会』を実施しては
・辞職したケアマネジャーに辞職理由を調査し、辞職について検証する
・ケアマネジャー亢進研修の費用を助成しては
などを提言している。