中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)は2月2日、6成分16品目の不妊治療薬の薬価収載を承認した。2022年度診療報酬改定で不妊治療が保険適用されることに対応するもの。
新たに収載されるのは勃起不全による男性不妊の効能・効果があるバイアグラ(一般名:シルデナフィルクエン酸塩)や生殖補助医療の調節卵巣刺激を効能・効果とするレコベル(同ホリトロピンデルタ)など。
新薬については、薬価基準収載の翌月の初日から1年間は原則、1回14日分を限度として投与するが、1年以上の臨床使用経験がある場合は、例外として制限が適用されないことになっている。今回はレコベルを除く、5成分13品目が例外的な取り扱いの対象となった。
この日の会合では、公益委員の中村洋慶應義塾大学教授から、これらの医薬品の保険適用は不妊治療に限定されるものであることから、厚労省には対象や数量などをしっかりモニタリングすることを求める意見が出された。