レムデシビルの在宅自己注射が可能に 厚労省

2022年 1月 21日

 新型コロナの治療薬であるレムデシビルの在宅自己注射が可能になった。厚生労働省が1月21日に開催した中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)に、レムデシビルを「保険医が投与することができる注射薬の対象薬剤」として追加することを提案して承認された。

 対象薬剤への追加は通常、診療報酬改定か薬価収載の時期に合わせて検討するが、新型コロナの感染状況を踏まえ、日本感染症学会から要望書が提出されたことを受けて判断した。

 これにより、医師の指導の下、看護師や患者自身が在宅・宿泊療養施設で注射することができる。

 レムデシビルは2020年5月に重症患者を対象とする治療薬として特例承認され、21年1月には中等症の患者にも投与可能となった。8月には安定供給の見通しが立ったとして、メーカーの米ギリアド・サイエンシズ社が保険適用を申請して承認され、10月から一般流通している。

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