発達障害者の学習履歴 VRで統合管理

2020年 4月 21日

 ジョリーグッド(東京都中央区)は、発達障害支援施設向けソーシャルスキルトレーニングVRプログラム「emou(エモウ)」で、学習履歴を統合して管理できる評価システム「マイスキルボード」を開発した。

 学齢期から社会参加まで一貫して、受講履歴や視点データ履歴、選択肢履歴、スコア、支援者からの評価コメントなど、個人のトレーニングログを閲覧・管理できる。

 小・中・高校の担任教員や支援施設の担当スタッフが変わる場合でも、マイスキルボードを閲覧することで、特性などを円滑に共有することが可能だ。ただし、共有にはユーザー本人の承諾が必要となる。

 これまで特別な支援が必要な人たちにとって、発達段階ごとに学校や支援機関が変わるため、支援情報などの円滑な共有や適切な引き継ぎが難しいという課題があった。

 これに対し、文部科学省と厚生労働省は、この課題への対応策として、就学前から学齢期、社会参加までの切れ目ない支援体制を整備し、教育部局と福祉・保健・医療・労働などの部局が連携しての一貫した支援体制の方策を掲げている。マイスキルボードにより、小・中・高就学期、就労期にわたる円滑な支援が可能になる。

 なお、新型コロナウイルス感染症に関する緊急経済対策で、VRを活用したソーシャルスキルトレーニングが補助事業の対象となったことから、エモウを導入する支援施設には、導入費用の一部または全てが補助される。

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 同社はリハビリ用歩行トレーニングロボットcuraraの事業を展開している。今回、同病院とともに、脳性まひなどの子どもが使用する小型軽量なcuraraを開発した。
 
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据置式手すり新製品を10月発売 マツ六

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 立ち上がり動作を考えた「高さ」と「低さ」とし、膝立ち位・端坐位からの立ち上がりに使いやすい高さ(最低55cm)から、立位の補助に使いやすい高さ(最高85cm)までをカバーした。
 
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