中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)は2月14日、2024年度診療報酬改定案を了承し、武見敬三厚労相に答申した。
今回の改定では、医療従事者の賃上げに向け、初診料や再診料、入院基本料などを引き上げた。
初診料については、現行の288点から291点へ3点、再診料は現行の73点から75点へ2点引き上げる。
また、看護師や薬剤師など医師以外の医療従事者の賃金の改善を行う場合は初診料で6点、再診料では2点を評価する「外来・在宅ベースアップ評価料」が新設された。
入院料基本料についても、病棟や入院期間などによって5~104点引き上げるとともに、「入院ベースアップ評価料」として1~165点を算定可能とした。
訪問看護に関しては、24時間対応体制加算を120点引き上げるほか、看護業務の負担軽減の取り組みを行っている場合は400点引き上げ、780円の「訪問看護ベースアップ評価料」を新たに設けた。
一方、「特定疾患療養管理料」の対象疾患から生活習慣病である糖尿病・脂質異常症・高血圧を除外したが、その替わりに検査などを包括しない333点の「生活習慣病管理料(Ⅱ)」が新設された。