中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)薬価専門部会は10月18日、2024年度薬価改定に向け、新薬創出等加算の企業要件や乖離率などについて議論した。
企業要件では加算係数が最も高い区分Ⅰにベンチャー企業とスタートアップ企業が入っていないことをどう考えるかが論点となった。
委員からは、ベンチャーとスタートアップだからという理由で評価するのはおかしいという意見と、一定の指標で優劣をつけるには限界があるなどとして企業要件の撤廃を求める意見が述べられていた。
また、区分Ⅰの企業の品目でも乖離率によって薬価が維持されない場合があることに関しては、市場からの評価を反映していると考えれば、平均乖離率を超える品目の薬価を下げる現行の対応には一定の合理性があるとする意見がある一方、薬価が維持されるよう計算式を見直すべきとする意見もあった。