厚生労働省は4月4日、オミクロン株の特性を踏まえた対策として、入所者に陽性者が発生した高齢者施設に対し、24時間以内に感染制御・業務継続支援チームを派遣できる体制の構築を求める事務連絡を自治体に行った。
高齢者が感染した場合、原則入院することになっていたが、新型コロナの第6波で病床の逼迫などにより施設内での療養を余儀なくされたため。
発生届の提出などにより施設内での陽性者の発生が確認されたにもかかわらず、施設からの連絡・要請がない場合は、速やかに行政側から連絡する。
施設での急速な感染拡大を防ぐとともに、施設運営の混乱回避を図るため、同チームをより早期に派遣することが望ましいとした。同チームは施設に対し、PPEの着脱指導など、感染者が発生した場合の対応について、研修の機会を設ける。
なお、自治体にはすべての高齢者施設で医師や看護師による往診・派遣などの医療を確保できる体制となっていることを自治体が確認することを求めている。