筑波大学発ベンチャーのPLIMES(茨城県つくば市)は8月2日、嚥下評価機器=写真、嚥下評価システム、嚥下評価方法、嚥下評価プログラムで特許を取得したと発表した。
これまでの嚥下機能評価は、言語聴覚士や医師による診察、患者への問診、レントゲンや内視鏡を使った診察などが主で、患者の負担と医療従事者の人的コストの観点から、より簡便な評価方法が求められていた。
同社が提供するウェアラブル嚥下計/摂食嚥下モニタリング解析サービス「GOKURI(ゴクリ)」は、専用に設計したネックバンドと人工知能技術を用いた嚥下の識別技術により、首に装着したネックバンドで嚥下音とバイタルデータを計測する。
これにより、非侵襲的で簡便な操作により継続的な嚥下動態の計測ができ、誤嚥発生の可能性を評価することが期待できる。
同社は2018年の創業から、GOKURIを大学病院、一般総合病院、クリニック、福祉施設などたくさんのパートナーとともに開発してきた。
今後は、今までにない市場創出にあたり、サービス開発・サービスのマーケットフィットを進め、病院、医療従事者、介護施設、介護従事者に使いやすいサービスのデザインを促進する。
なお、17日にGOKURIシステムとクラウド上で完全に連動する新型Neckband4のほか、GOKURI Cloudなどの新製品・新サービスの発表を予定している。