シリウス(東京都台東区)は改良版となる「介護用洗身用具 switle BODY(スイトル ボディ) 」の改良版を発表した。
介護施設や医療機関などから寄せられた意見・要望をもとに、肌に触れるヘッド部分や洗身時に使用する湯の体感温度などを向上させた。
ヘッド部分は装着するスポンジを約5mm厚くすることで、より柔らかい感触を得られるとともに、吸水力を強化した。
また、スポンジの厚みを増すことでヘッド側面のプラスチック部分が肌にあたる恐れを回避し、皮膚が弱い要介護者へのけがの防止にもつなげている。
湯温については、「湯温が感じられにくい」との意見があったことから、従来に比べ肌の近くで湯が噴射されるよう、噴射口の長さを最適化し、より温かさを感じられるように改修。水温が低い寒冷地域での使用を考慮し、湯温の設定を38℃〜45℃の温度帯に変更した。
吸引時に発生する風の影響により、湯温が感じられにくいとの指摘に対応するため、吸引方法を見直すとともに吸引関連部品を改良した。
吸引口の1つを担っていたスポンジの留め具の穴を塞ぐことで、湯と吸引時に発生する風との接触を避け、湯温の低下を防止するようにした。
さらに、部品改修に伴う吸引口の減少により、使用した水が流れ落ちることがないよう、吸引量の最適化も同時に行っている。