ヒューマンリソシア(東京都新宿区)は、同社がRPA(ロボットによる業務自動化)導入・利活用を支援する東京都済生会中央病院(同港区)と済生会向島病院(同墨田区)で、合計で年間約2000時間の業務自動化を実現したと発表した。
同社は総合人材サービス会社で、医療機関向けの人材派遣・業務受託・DXソリューション活用支援サービスを展開している。
RPAの代表的な機能は、人がパソコン上で日常的に行っている作業を、人が実行するのと同じ形で自動化するもの。このため、RPAの導入が著しい効果をもたらすのは、単純な作業を定型的・繰り返しで行う作業である。
DXの推進を掲げる済生会グループでは、その取り組みの第一歩として、同グループの東京都支部に所属する中央病院と向島病院に、RPAソリューション「WinActor」を同社から導入した。
2023年の導入後、同社のRPA研修やサポートを活用し、様々な事務業務のRPA化に取り組むとともに、院内での活用を拡げる工夫を重ねた結果、両院合計で年約2000時間の業務自動化を実現した。
中央病院では8部門で17の業務を自動化し、年間約1300時間の削減効果が出たほか、人的ミスによる職員の精神的負担の軽減、業務の見直し・標準化の契機になった。
向島病院では3部門で年間600時間超の削減効果のほか、事務作業増大に対しRPAを活用することで、外部委託費の削減にもつながった。
今後、同社は医療機関向けのRPA利活用支援サービスの提供を拡大し、3年間で50の医療機関への導入をめざしている。