排泄ケアの負担軽減 検知システムを発売

2021年 1月 5日

 新東工業(名古屋市中村区)は、主に介護施設向けにウェアラブルで排泄情報を検知する「Aiserv(アイサーブ)排泄検知システム」の販売を開始した。

 おむつ内側に装着した排泄センサーが被介護者の排泄(便・ガス)を感知し、その情報を無線通信で表示端末へリアルタイムに送信することによって、被介護者の排泄情報を介護職員に伝える。

 これにより、介護職員は被介護者の排泄状況をいちいち確認する必要がなくな

排泄センサー(左)と表示端末

    排泄センサー(左)と表示端末

る。排泄情報の受信時だけおむつの交換作業を行うことで、排泄ケア業務の負担を軽減させることができる。

 また、このシステムの導入により、被介護者は排泄後のケアを迅速に受けられるようになるため、皮膚トラブルの軽減やQOLの向上にもつながる。

 使用方法は、排泄センサーを同社指定の撥水性不織布袋に入れ、おむつ腹部ギャザーの内側に取り付けるだけ。排泄センサーがおむつ内部の排泄物の臭いを検知すると、無線通信(5~10m)で表示端末へデータを送り、専用アプリで表示端末の画面上に排泄情報を通知する。

 センサー本体の大きさは縦6.5㎝×横5㎝×高さ1.3㎝。電池式で連続稼働時間は約7日間。

 同社は鋳造事業を核に表面処理事業や環境事業、メカトロ事業を展開しており、近年はロボット用センサーや介護機器、IoTサービスなどの新分野にも参入している。

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