団地再生で高齢者向け賃貸住宅整備 JKK東京

2020年 12月 23日

 東京都住宅供給公社(JKK東京)は団地の建て替え事業で、一部の住戸を高齢者向け賃貸住宅「JKKシニア住宅(仮称)」として新たに整備する。

 高齢化が急速に進む中、高齢者が低廉な負担で住み慣れた地域で安心して住み続けられるようにすることが目的。第1弾として「小金井本町住宅」(1960~61年建設、総戸数770個戸)の既存住棟の一部を建て替え、このうち40戸をJKKシニア住宅にする。

 また、建て替えにより創出した用地を活用し、特別養護老人ホームを誘致するとともに、地域の交流・憩いの場となる都市計画公園を整備する予定だ。

 JKKシニア住宅の特徴は、室内の段差解消や手すりの設置などに加え、車いすの移動にも配慮したバリアフリー設計であ

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ること。センサーや緊急通報装置による見守り・駆け付けサービスを提供する。さらに、JKK東京がこれまでに供給したサービス付き高齢者向け住宅に比べ、低廉な月額負担となっている。

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 なお、サ高住では建物内に専任のスタッフが常駐し、状況把握や生活相談、緊急時対応サービスなどを提供することから、家賃・管理費のほかにサービス費が必要となる。しかし、JKKシニア住宅では、提供するサービスをセンサーによる見守り・駆けつけサービスに限定することで、サービスにかかる負担を抑えている。

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