ユカリア(東京都千代田区)とボディメトリクスジャパン(東京都新宿区)は、前橋市の善衆会病院で、ボディメトリクスジャパンのトレーニング・リハビリマット「メトリクスフォーム」を使ったリハビリテーションツールの体験評価に関する実証実験を行う。
高齢化社会の進展に伴い、膝関節全置換術(TKA)や股関節全置換術(THA)を受ける患者が増加している。これらの手術後のリハビリテーションは患者のQOL向上に不可欠だが、従来のリハビリテーションツールでは個々の患者の状態に最適化されたサポートが難しいという課題があった。
今回の実証実験では、メトリクスフォームを使ったリハビリテーションツールと従来のリハビリテーションツールを用いた場合の患者の体験を比較し、新しいリハビリテーション手法が患者のリハビリ体験に及ぼす影響を調べる。
実験では患者のQOL向上をより効果的に測定するため、影響の評価時には具体的な治療効果の比較ではなく、患者の満足度と使用感、リハビリテーションプロセス中の主観的な感想を重視する。
評価指標としては片脚立位保持時間、30秒椅子立ち上がりテストなどが含まれるが、これらは直接的な有効性の比較を目的としたものではなく、エクササイズ前後の患者の感想や満足度に関するフィードバックを収集し、新しいリハビリテーションツールの潜在的な価値を評価する。
期間は4月から7月まで。ユカリアは社会的インパクトの評価と評価結果に基づいた高齢者施設などへの導入展開を、ボディメトリクスジャパンはこの評価結果に基づいた商品の改良と新商品の開発を担当する。