高齢者福祉研究など助成 全国老施協が公募開始

2020年 12月 22日

 全国老人福祉施設協議会(全国老施協)は、高齢者福祉・介護事業研究に対する2021年度の助成事業の公募を開始した。募集期間は来年2月10日まで。書類選考と申請者からのヒアリングやプレゼンテーションなどを経て、最終的に決定される。

 21年度は(1)課題研究テーマ(2)自由研究テーマ(研究者)(3)現場実践に関する調査研究(事業所など)の3つの区分で助成を行う。

 (1)の課題研究テーマは①ケアの質の標準化に関する調査研究②生産性向上に資する調査研究③災害・感染症へのリスク対応に関する調査研究の3つのテーマがある。同会会員施設を対象とする調査研究で、修士課程あるいは博士課程修了者が関わる調査研究であることが応募要件となる。

 (2)の自由研究テーマは、(1)以外の高齢者福祉と介護に関する調査研究。応募要件は同会会員施設を対象とする調査研究で、大学・短期大学、社会福祉士・介護福祉士養成校などの教職員や研究者、研究機関の研究員、研究グループであること。

 (3)現場実践に関する調査研究は、課題研究テーマに関連するもので、高齢者福祉施設または事業所(法人でも応募可能)が対象となる。

 (1)については1事業を予定し、助成金の上限は500万円。原則として23年3月31日までに完了する2年間の調査研究となる。(2)(3)は100万円以内(5事業予定)で、22年3月31日までに完了する1年間の事業であること。

 調査結果については、同会主催の全国老人福祉施設大会や全国老人福祉施設研究会議のほか、研修会などで発表する。また、(1)の課題研究については、日本学術会議に登録されている学会に投稿し、受理されることを目的として調査を行うことも要件となっている。

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