東北・関東・四国で在宅医療を中心とした診療所を10カ所運営している医療法人社団やまと(宮城県登米市)は、同県白石市に「やまと在宅診療所白石」を開設する。
これまで同県内では仙台以北の地域に在宅医療を提供してきた。やまと白石の開設により、県南地域で在宅医療を提供する。
県南地域で在宅診療を行うことを通じて、住民が安心してそこで老い、生き終えることができる地域づくりを目指す。そのため、医療介護業界の他の事業所だけでなく、行政機関などとも強固な連携関係を作っていく。
院長には、「やまと在宅診療所大崎」に開設から7年間務めた大蔵暢医師が就任する。同医師とともにやまと大崎を運営してきた看護師や診療アシスタントもやまと白石の運営に加わり、これまで培ったチームワークと経験を県南地域でも活かす。なお、やまと大崎の新院長には、同院の辻薫菜子医師が就任する。
やまとでは、広い地域で多くの患者を効率的に診療するため、医師と看護師、診療アシスタントがチームを編成して医療を展開している。
また、医師が不足している地域にも持続的に医療を届けるため、医師が都市部と医師不足地域を循環する仕組みを作ってきた。
今回は、医師だけではなく「チームごと」地域間を循環する。やまと大崎の熟練したメンバーが大崎市と白石市を移動して勤務することで、開業直後から円滑な運営が期待できる。