エス・エム・エスが介護を行う家族468人に対し、口腔ケアに関するアンケートを行ったところ、約7割が口腔ケアを行っているものの、約4割が「方法が適切か分からない」と不安に思っていることが分かった。
同社は介護で悩む人向けコミュニティ「安心介護」を提供している。5月9日の口腔ケアの日を前に、会員に対し口腔ケアに関する実態調査を行った。
その結果、口腔ケアという言葉の認知率は 95.3%とほとんどの人が知っていた。知ったのは「インターネットで」が35.7%、「介護に関する書籍を読んで」が31.4%と上位を占めた。
「ケアマネ以外の従事者(管理栄養士・看護師・歯科衛生士など)から教えてもらった(28.0%)」、「テレビで知った(22.4%)」という人も多かった。
口腔ケアの実施率は約 7 割で、「行っている口腔ケアはない」を選択したのは 27.1%だった。実施している口腔ケアでは「まずは自分で歯磨きしてもらい、磨き残しをこちらで磨いている」が23.1%で最も多かった。
一方、口腔ケアを行う上での課題は「行っている口腔ケアが適切なのかがわからない」が38.4%で最多。次いで「本人に任せているが十分とは言えない(30.8%)」、「認知症などの症状により本人が嫌がる(22.6%)」が続いた。
課題についてのコメントでは、「本人が口腔ケアを面倒くさがる」「きちんとやりたいがあまり言うと怒り出すので加減している」「誤嚥が怖い」などの声が寄せられた。