エス・エム・エスは仙台市でICTを活用した高齢者のフレイル予防の実証試験を今月から開始する。
市内に在住の65歳以上の高齢者を対象に、従来、質問用紙で行われることが多いフレイルチェックを、スマホを使ってWeb上で実施する。
また、オンラインで4拠点をつなぎ、同社所属の理学療法士と保健師がフレイル予防に関する知識を学ぶ座学と、ストレッチやトレーニングを組み合わせて行う「フレイルチェック&生涯ゲンキ講座」を開催する。
フレイルチェックでは、Web上で実施する場合の妥当性・有用性などを、スマホを使って検証する。また、フレイル予防の運動動画にアクセスするなど、スマホを活用したフレイル予防の取り組みも行う。
これにより、スマホを持っていない、あるいは持っていても操作に不慣れな高齢者に対し、実際にデジタルデバイスを体験する機会を提供する。
一方、生涯ゲンキ講座は4カ所の通いの場で、各施設最大20人の参加者により全3回開催する。
このうち1カ所は対面形式、その他の施設はメイン会場で実施している内容をライブビューイング形式で上映する。
講座終了時には参加者へアンケートを行い、フレイルへの理解度や今後のフレイル予防への取り組む意向、対面とライブビューイングによる満足度差異などを収集することで、効果検証を図るとともに今後の取り組みに活用する。
なお、この実証実験は仙台市が運営する「仙台ヘルステックコンソーシアム」で採択されて行うものだ。