LIXILは、愛知県大府市と介護付有料老人ホーム・フラワーサーチ大府の協力により、IoTやAIのテクノロジーを実装したコンセプト「トイレからのお便り」を高齢者施設のトイレに設置し、実証実験を7月1日から開始した。
同社が開発中のトイレからのお便りは、トイレ利用をIoTにより通知する「トイレ利用通知」と、AIによって自動で排便の判定・記録をする「排便管理」の2つの機能を備えている。
トイレ利用通知はトイレ内にセンサーを設置し、入室や着座などトイレの利用を検知して、スタッフのスマホに一斉に通知して適切な介助行為を手助けする。
利用通知の条件は、入居者の特性に応じてスタッフが変更できるため、通知の抜け漏れや過剰を抑制することができる。
排便管理は排便のタイミング・便の形・便の大きさを、AI技術を活用して自動で判定・記録し、その結果をステーションで一括確認できる。
高齢者施設で手書きで行われている排便記録が自動化され、把握が難しかった認知症の人などの排便状況を把握できるようになる。
実証実験は8月31日まで行う。トイレ利用通知を4セット、排便管理を2セット設置し、入居者とスタッフの声を聞いて事業化に必要な項目を確認する。