昭文社ホールディングスと子会社のマップルは、埼玉県所沢市、セブン-イレブン・ジャパンと認知症高齢者の迷い人を家族につなぐ「所沢市地域でみまもり支え合い事業『トコろんおかえりQR』に関する連携協定書」を締結し、事業を開始した。
自治体と地域ネットワークを持つ事業者、認知症対策のソリューション事業者の3者による連携は全国初だという。
トコろんおかえりQRは、道に迷った高齢者を発見したら声をかけ、持ち物に貼りつけたQRコード付きのシールをスマートフォンなどで読み取ることで、即時に家族へ知らせる仕組み。マップルの「おかえりQR」サービスを活用している。
同サービスでは、高齢者の行方不明や子どもの災害時の安否確認ツールとして、発見(保護)した人が携帯品などに貼られたおかえりQRシールをスマホやガラケーで読み取ることで、現在の状況や発見場所を即時に家族に伝えることができる。
所沢市はトコろんおかえりQRの環境整備と普及・認知促進を担う。マップルはトコろんおかえり QRの企画・制作を行い、セブン-イレブンは市内の店舗でシールを販売する。
市のイメージマスコットであるトコろんをデザインしたQRコード付きシールには、家族に現在の位置情報を知らせる機能、コメント機能、写真送付機能がある。また、家族が電話番号を登録していれば、発見者が直接家族に電話連絡することもできる。
トコろんおかえりQRをは、市が認知症高齢者の家族に2月から無償配付(1000シート限定で1人1シートまで)するほか、市内40店舗のセブン-イレブンで一般販売する。価格は税込み990円。