グッドツリー(仙台市)の提供するクラウド型介護システム「ケア樹」の介護記録と、バイオシルバー(横浜市)の見守り介護ロボット「aams(アアムス)」の取得するデータとのリアルタイム連携が9月28日からスタートした。
aams
この連携により、aamsによって計測された心拍・呼吸のバイタル値や離床などの情報を、スタッフがそのつど介護記録に再入力する必要がなくなり、検知内容がそのままケア樹の介護記録のバイタルチェックや状態観察に自動で反映される。
設定は利用者単位で行うことができ、提供する介護サービスの一層の質の向上と入力業務の効率化による事務作業時間の削減が可能となる。
このシステム連携については、2021年8月末から9月初旬に、仙台市の社会福祉法人大樹「ほくと苑」の協力を得て有効性を検証した。
検証直後のヒアリングにより、システムのリアルタイム連携による大きな有効性は、特に夜間にあることが分かった。発報の記録だけでなく、正確な時間の細かいアラートが、ケア樹の介護記録に直ちに入力されていたため、翌朝全てのスタッフで状況を共有できるようになった。
これにより、主に翌日午前の利用者ケアについて、スタッフ間で共通認識を持って適切な対応ができるようになったことが最大の有効性と評価された。
ケア樹は東日本大震災を教訓に、天災によるデータ消失のリスクを減らす目的で作られた。簡単・安心・低価格をモットーに、介護請求や介護記録、各種報告書、計画書などの帳票を提供する。
介護記録はシンプルな画面でiPadに対応しており、いつでもどこでも誰でも簡単に操作できるため、業務効率の改善につなげることができる。
aamsはベッドマットレスの下に設置する非接触・非拘束・非侵襲のセンサーマット。利用者の心拍・呼吸・体動・睡眠の状態をリアルタイムでセンシングする。介護記録システムやナースコールとの連動も可能だ。