武田薬品工業は9月1日、異物混入に関連して使用を見合わせたモデルナ社製新型コロナワクチンを接種後、30代の男性2人が死亡したことについて、接種との因果関係が確認されず、偶発的に生じたものと考えられると発表した。武田薬品はモデルナ社製ワクチンを国内で供給している。
なお、混入した異物はステンレスで、ワクチンの委託製造先であるスペインのロビ社の製造ラインに取り付けられた、2つの金属部品の設置不具合による摩擦が原因だとした。
また、ワクチン薬液内にステンレスが微量あっても、接種を受けた人の健康・安全に過度のリスクをもたらすことはないとの評価結果を示した。
混入があったロットと、同ロットと同じ時期に同じ設備で製造された2つのロットの合計3ロットについては、2日から自主回収する。