2020年度(2020年4月―21年3月)の生活保護申請件数は22万8081件で、比較が可能な12年度以降、初めて前年度を上回ったことが、6月2日に公表した厚生労働省の調査で分かった。
前年度に比べ5039件、2.3%増加した。新型コロナの感染拡大により、雇用状況が悪化したことが影響したとみられる。
申請件数は12年度の27万5225件から減少傾向が続いていたが、最初の緊急事態宣言が発令された昨年4月に申請件数が前年同月比24.9%増と急増した。
その後の4カ月は前年同月を下回る水準で推移したものの、昨年9月以降は前年同月を上回っており、今年3月には同8.6%増となっている。