中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)は3月22日、新型コロナ治療薬「ゾコーバ錠」について、緊急承認時の薬価を継続することを承認した。
塩野義製薬が製造・販売するゾコーバ錠は2022年11月に緊急承認され、23年3月に1錠7407.40円で薬価収載された。今月5日に通常承認されたことから、改めて薬価算定組織で検討していた。
その結果、臨床的位置付けに変化がなく、効能・効果、用法・容量といった承認事項が緊急承認時と同じであること、新型コロナ治療の最新の手引きでも臨床上の位置付けが変わっていないことなどから、薬価の継続が適切だと判断した。
また、費用対効果評価、市場規模予測についても緊急承認時の評価を継続。収載後の価格調整である市場拡大再算定の取り扱いについても、依然として感染が継続していることや審査結果などを踏まえ継続することになった。