厚生労働省が4月26日に公表したホームレスの実態に関する全国調査によると、平均年齢は過去最高の63.6歳となったことが分かった。前回調査(2016年)に比べ2.1歳上昇した。
年齢別では70歳以上が34.4%を占めて最も多く、前回調査から14.7%増えた。高齢化が進んでいることを示している。
調査は2021年11月に東京23区や政令指定都市などの公園や河川敷、道路などで暮らす人を対象に個別面接を行い、1169人から回答を得た。性別は男性95.8%、女性4.2%。
路上生活の期間は10年以上が40.0%で最も多く、5年以上を合わせると6割近かった。路上生活になった理由では「仕事が減った」「倒産や失業」の2つで半数近くを占めた。「アパート等の家賃が払えなくなった」との回答も13.2%あった。
今後の生活については、アパートに住むなどして就職や軽い仕事をすることを望む人は3割程度で、「今のままでいい」と回答した人が4割以上いた。