厚生労働省が11月2日に発表した介護給付費等実態統計によると、介護給付費に自己負担を加えた2020年度の介護費用総額は10兆7783億円で、前年度に比べ2688億円増加し過去最多となった。
介護費用の総額は、06年度に介護予防サービスが導入されて前年度に比べ横ばいとなったものの、その後は増加を続けており、18年度から3年連続で10兆円を超えた。介護保険制度がスタートした2000年度に3兆6273億円だったのに対し3倍近くまで拡大している。
介護サービスの利用者も532万8000人で、前年度から5万5700人増加し、過去最多となった。利用者1人当たりの介護サービス費用(今年4月審査分)は20万1700円で、同3300円増えている。