厚生労働省は9月27日、新型コロナ感染症の医療用抗原検査キットを、特例措置として薬局で販売できるようにした。
PCR検査に比べ簡単で、短時間で結果が出ることから、体調が気になる場合、家庭などで自ら検査を実施できるようする。これにより、医療機関の受診につなげ、感染拡大防止を図る。
この検査では、綿棒を使って自分の鼻の穴の中をぬぐいキットの液に浸す。その液を数滴検体にたらすことで、15~30分程度で結果が出る。PCR検査に比べ容易に判定できるが、正確性の面で劣ることから、無症状者に対する確定診断には推奨しないとしている。
医療用として承認されていることから、厚労省は薬局での販売を認めていなかったが、内閣府の規制改革推進会議で手軽に入手できるようにすることが求められたことから、特例措置として認めることにした。