福祉用具レンタル最大手のフランスベッドは昨年、新たに「マルチフィットシリーズ」を立ち上げた。「人がモノに合わせるのではなくモノが人に合わせる」をコンセプトとする同シリーズと、10月から本格展開する「離床支援マルチポジションベッド」により、利用者への一層の快適性の提供と自立支援を行うとともに、介助者の負担軽減を図っていく。
■福祉用具レンタルの草分け
同社がレンタルサービスを開始したのは1983年。池田茂現社長の発案により、他社に先駆けて在宅介護向けにベッドの販売を開始したが、介護ベッド(当時は医療ベッド)を購入した家族から、わずか3カ月で不要になったため、下取りを求められたことがきっかけとなった。「それなら、医療ベッドを必要な期間だけレンタルすればいいのではないか」と池田社長は考え……
データを活用し介護業務支援 働き方変えてケアの質向上〔コニカミノルタ〕
国が後押しする介護ロボットのうち、最も普及が進んでいるのが見守り機器である。コニカミノルタの「HitomeQ ケアサポート」は見守るだけでなく、データを活用して介護業務を支援する。介護職の効率的な働き方を実現し、ケアの質の向上に貢献している。
■新ブランド「HitomeQ」立ち上げ
同社は昨年10月、新たなブランド「HitomeQ(ひとめく)」を立ち上げ、それまで展開してきた見守り機器事業を、介護施設の業務全般を支援する事業へと進化させた。この言葉には「一人ひとりを想い、考え、ひらめくという思いが込められている」とQOLソリューション事業部事業戦略部企画グループの斉藤朋之グループリーダーは話す。HitomeQにはケアサポートシステムのほか、同システムを使いこなすための「ケアディレクター」や「ケアルーペ」などのサービスやツールが設けられている。
ケアサポートシステムは行動分析センサーとケアコール(ナースコール)スイッチ、Wi-Fiのアクセスポイント、システム管理サーバーで構成される。各室の天井に取り付けるセンサーは……
新型コロナで利用者急増のMCS 変化に合わせ機能追加を検討〔エンブレース〕
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、地域包括ケア・多職種連携のためのコミュニケーションツール「メディカルケアステーション(MCS)」の新規採用が急増しているという。MCSにどんな変化が起きているのか。MCSを提供するエンブレース株式会社の南尚人執行役員CSOに聞いた。
■シンプルなシステム
よく知られているように、MCSは……
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